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昨日のNHKTVドラマ「夢食堂の料理人」の中で、気になった言葉がありました。
アフリカのチャド国から来た選手が、日が経つに従ってチャドのダラバという料理が食べたいと元気がなくなってくる。
そんな彼を料理人たちは何とかチャドのダラバという料理を作ってあげたいと思うのですが、見たことも無い料理なのでサッパリわからない。
今ならインターネットで調べれば直ぐに検索できるものを、当時では手がかりが全く無い状況。
そんな中で日本にチャド大使館が無かったので、カメルーン大使館の人に聞きまわったり。
(現在は在カメルーン日本大使館が、在チャド日本大使館を兼轄)
やっとこんなものだとわかり試行錯誤で作っている時に、東京五輪選手村の料理長がヒントのような言葉を投げかけます。
「料理は人間の生活がつくるんだ」これは脚本担当の鈴木聡の言葉だと思いますが。
この料理長のモデルは、当時の帝国ホテル料理顧問の村上信夫氏ですが、
氏は「料理は愛情、工夫と真心」といつも伝えていたとか。
私は「料理は人間の生活がつくるんだ」という『人間の生活がつくる』という部分は、料理に限らず色々な事に当てはまると思います。
オーバーに言えば「全ての仕事は人間の生活がつくるんだ」と。
何事も人間の生活ありきで、それを抜きにして幸せはありません。
家電製品にしても、IT関係にしても、サービスにしても、お笑いにしても。
そこを抜きにした典型が「戦争」と言うものではないでしょうか。
人間の生活を全て奪ってしまうのが「戦争」です。
このチャド国の選手のモデルになった人も帰国後、チャド国内の内戦などにも巻き込まれ、数奇な運命を辿られたとか。
このドラマを見て「すべての物事は人間がつくる」のだという事を改めて感じさせられました。
じゃ、また!