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「期待」と「信頼」この両方にもエネルギーがあるようです。
しかし、一見同じように見える「期待」と「信頼」ですが、全く別物のようです。
なぜなら「期待」の方は、
「期待しているから、それなりの成果を出してね! 裏切らないでね!」と
いうように、自分の思い通りになって欲しい。
或いは、自分の期待を裏切らないで欲しい。
という感情が入っていると思います。
この思いのベースは、自分のためであったり、エゴであったりする感情だから
相手のエネルギーにはならないのです。
最近朝ドラでも、母親が子どものためと言った時、子どもは、
「お母さん、子どものためっていうけれど、私のせいにしないで!」という
台詞がありました。
私も仕事をしていた時は、いつも「学生のため」と言っていたけれど、
もしかしたら、自分のためだったのかなと、ドキッとしました。
「期待」というのは、自分のためという思いが根底にあるようで、
だからその重圧から人が逃げて行く可能性があります。
片や「信頼」は「相手のため」という想いのベースがあり、
一生懸命やれることをやっているから、結果ダメであっても
「仕方のない事」で、終わってしまうのです。
「信頼」している相手とは、エネルギーが循環しているように思います。
時にはネガティブなエネルギーであったとしても、
それをプラスに変えることが出来るのです。
面白いもので「信頼」している時は「期待」はしていません。
よって、どんな結果であろうとも、どんな成果であろうとも、
すべて受け入れることが出来るのです。
なぜならそこには「自分のため」という感情が無いからです。
「相手を自分の思い通りにしたい」という感情が無いからです。
どういう結末になろうと「あなたにお任せします」という、
ある種覚悟を決めた、肚の括り方ができるからです。
「自分が相手をコントロールしたい」というエネルギーと
「自分は相手の全てを受け入れます」というエネルギーの違いが、
マイナスのエネルギーを漂わせるのか、
プラスのエネルギーを循環させるのか、
になって来るのだと思います。
人は誰でもエネルギーを持っていると思います。
折角持っているそのエネルギーを、どのように発揮させるのか。
それはある種、自分の感情との闘いでもあると思います。
人をコントロールする前に、先ず己の感情をコントロール出来なければ、
折角のエネルギーもマイナスの方に使ってしまうと思います。
プラスに使うことが出来れば、相手のエネルギーも引き出し、
より大きなエネルギーとして動かすことができるのに、
本当に信頼できる相手とめぐり逢うのは、ご縁としか言いようがないです。
しかし、世の上手くいっている社長・リーダーは社員のエネルギーを
上手く引き出している人です。
最近知った若い社長も、上手くいかなかったことから気付いて、
自分の考え方を変え、社員を育てて現在売り上げを非常に伸ばしています。
この社長も紆余曲折がありながら、現在はプラスのエネルギーを回しているのだと
思います。
人間関係に於いては、やはり「信頼」というのは非常に大切な事だと思います。
どうせなら、プラスのエネルギーを回し続けたいと思います。
じゃ、また明日!