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最近の日本企業は、大企業でも不祥事が続いているようです。
以前は世界に誇れる技術力を持っていた企業でも、組織風土がどんどん低下し、
活力を失っているように見えます。
海外の優良企業は、独自のカルチャーを「目に見えない最大の資産」として形成する事に
成功し、発展しているようです。
私はカルチャーとは「文化」というイメージしか持っていませんでしたが、
そうではなさそうです。
「カルチャー」とは健全で良質な「土壌」
この健全で良質な土壌が無ければ、そこから栄養を吸い取ることは出来ないのです。
健全な土壌をつくる為には、土をならし空気を通して水をやったりして
整えて行かなければなりません。
それでようやく土が肥えて土壌に栄養素を与え作物が育つようになるのです。
最近の日本は、この良質な土壌が良質ではなくなってきているから、
人もモノも育たなくなっているのだと思います。
「根っ子」は土壌から栄養分や水分を吸収します。
その土壌が栄養不足だったら強い根っ子は育ちません。
「良質な土壌」があるから「強靭な根っ子」が育つのです。
よって、豊かな「花」や「実」がなるのです。
企業が持続的に成長・発展するためには「健全で良質な土壌(カルチャー)」と、
「強靭な根っ子(組織能力)」を高めることが必要になって来るようです。
それが「現場力」と言われるものかも知れませんが、
私はそれが「ポータブルスキル」だと思います。
それを大きく2つに分けると「仕事の仕方」と「人との関わり方」
これが今の日本には不足していると思います。
そして、高度成長期の時は、上からの命令や指示を素直に聞いてその通りに
動けば良かったし、上司には反論したり出来ない雰囲気だったと思います。
しかし、その上司がどれだけ世界を見据えた判断が出来ていたか。
それがズレてきたが故に、現在の日本の不祥事だと思います。
会社を動かすのは上司ではなく、その会社の土壌=カルチャーだと思います。
そしてその土壌は、それぞれの現場で自らの意志で動き、判断し、行動して
結果を出して行く。
現場が当時者として主体的に考えて動き、小さな成功体験を積み重ねることが
各人の自信と活力を取り戻すことになるし、土壌を豊かにしていくことになると
思います。
加藤秀視さんの「ONE『1つになる』ということ」という本には、
人間を木に例えて書かれています。
土から上の幹や葉っぱ、花・実(成果・結果)を大きくするためには、
土から下に埋まっている幹や根っこが養分を吸う必要があり、
その養分がヴェーダ瞑想で言う所の顕在意識・潜在意識のまだ下にある
純粋意識・愛であると。
人生を根底から変える「自己変容の3段階」、
「アクション」「マインド」「セルフラブ」の変容が、
企業においては「ポータブルスキル」を社員が身に付け、
一人1人の主体的行動が、その会社の土壌(カルチャ―)を
創っていくのではないかと思いました。
よって今は1人の上司ではなく、その会社のカルチャー(土壌)が、
優良企業として残って行くのではないかと思います。
じゃ、また明日!