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社会に出たばかりの時、「先手必勝」とよく言っていた人がいました。
一般企業ではなかったので、私の中では勝つとか負けるとかの感覚はなかったので、
誰に対して、何に対しての勝ち負けかなと思っていました。
今にして思えば、勝ち負けの事だけではないということがわかってきたのですが。
タイムマネジメントというのは「その出来事をコントロールする行為だ」
と言われますが、このコントロールというのが、
「これから先、どんなことが起こるかを予測して、備えをする」という、
「予測理論」というもののようです。
例えばイベントのようなものをするにあたっては、色々と準備が必要です。
直ぐできる準備と、かなり前からやっておかなければならない準備と。
1年目は何もわからないので、失敗の連続です。
しかし、その失敗の全てが2年目に向けての準備力に繋がります。
先ず何から先にやらなければならないかのスケジュールもわかるようになります。
どういうものを用意しなければならないかもわかってきます。
それでも2年目もやはり1年目よりは少ないけれど、各所に細かな失敗が見えてきます。
その、細かな失敗が3年目のより細かい準備に繋がって行きます。
これらの失敗は、試行錯誤の連続によって、より効果的な時間の使い方や、
より効果的な選択ができるようになってくるのです。
そして年々、準備にかかる時間も短縮されるし、より良い内容へとなってくのです。
それが「事前の一手は事後の百手」と言われる準備力だと思います。
イベントなどでは、しなければならないことが山ほどあるので、
しなくて良い苦労はなるべくしないで済むようにしていきたいものです。
最悪な事はいつ、どこで起こるかわかりません。
台風3号は沖縄の先島諸島に暴風雨をもたらし、東北・北陸地方では、
災害級の大雨になり、あちこちで川が氾濫したり、土砂崩れが発生したりしました。
こんな時でも、天気予報で「今までにない、大雨が降ります」と、言われたら、
自分の避難場所を確認したり非難道具をチェックしたりして、前もって避難場所に行く人と、
「まさかここまでは来ないだろう」「まだまだ大丈夫だ」などと言って、
避難が遅れる人がいます。
その判断は人それぞれですが、最近では高齢者の多い地域では、日頃から
避難訓練を繰り返し、避難場所まで何分で着くか、繰り返し練習しているようです。
これも「事前の一手は事後の百手」になるのだと思います。
ビジネスでも一般の生き方でも「最悪を考えて、最高の人生を生きる」と、
云われますが、事前準備はいくらやっても、やり過ぎにはならないと思います。
むしろ何手先まで準備できるかに係ってくると思います。
近年、パンデミックや地震・津波、土砂崩れなど、何が起こっても
おかしくない時代になってきました。
最近では、道路が土砂崩れになり通れなくなったところがありましたが、
その数日前に検査をしたとき、道路のひび割れを「大したことが無い」と判断し、
直ぐには補強しなかったとか。
これは自然災害というよりも人災に値すると思います。
最悪を考えて準備し、何もなければ「何もなくてよかったね!」と、
笑って言い合える日常になれば、皆がしあわせな方向に向くのではないかと
思います。
じゃ、また明日!