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教育とは「教えて」「育てる」ものだと思います。
そしてこの「育てる」は「人間教育」だと思います。
私の受けて来た教育は知識を詰め込まれる教育で、暗記する教育だったと思います。
よって、試験前に慌てて暗記をし、試験が終わればきれいさっぱり忘れてしまう。
そこには考えるということがあまりなかったと思います。
合っているか間違っているか。〇か×か。の世界です。
なぜそれは合っていると思うのか、なぜそれは間違っていると思うのか、
1つ1つに考えると云う時間はありませんでした。
私の姪っ子の時代は、学校で先生に質問しようとしたら、
「それは塾の先生に聞いてください」ということで、
先生が生徒の質問に答える時間が無いようでした。
質問に答えていると、予定の所まで終わらないからです。
よって、子ども達は質問をしてはいけない雰囲気だったようです。
この状況を知った時、これが教育という現場なのかなと思ってしまいました。
しかし、知識の部分はこれからはAIが教えてくれると思います。
学校という場でなくても、いつでもわからない所があれば携帯やパソコンで
調べれば丁寧に説明してくれると思います。
Youtubeを開けば、塾講師がわかりやすく各教科を教えています。
「育てる」という部分に於いては、一人1人の才能を伸ばす人間教育が、
今の学校では不可能だと思います。
なぜなら、椅子に座って机に向かっているだけでは、
感じて育つ「心の部分」が育めないからです。
先生方は教科だけではなく、山ほどの事務処理もあります。
よって明日の授業の準備をするだけで1日が終わってしまいます。
これからは、教える側に立った「教育学」よりも、
学習者の学ぶ力を引き出す「学習学」が必要だと言われ始めました。
学習の根源は、本能的なものであり、
「外界の未知なるものに対して働きかけ、繋がって行く生き方」
が必要だからです。
年齢や性別、立場などに関係なく、
それぞれの可能性を発揮する為のサポートが必要になって来るからです。
よって、年長者が教える側であるとか、全国一律に同じメニューで行うべき
と云った、刷り込まれた思考や行動は変えていく必要があると思います。
なぜなら、その思考・価値観が、現在の日本社会の状態を作ったのだと思います。
私のような過去の学校教育を受けて育った世代でも「最終学歴」の評価ではなく、
自分の学びをアップデートして「最新学習歴更新中」で、評価されるようになる
と言われています。
幾つになっても、学校に通わなくても、オンラインでいくらでも自ら学べる
時代になったのです。
私が通っているパソコン教室の最高齢は93歳のようです。
このパソコン教室は本来は子どもにプログラミンを教える教室でした。
2年前に問い合わせた時は「子どもだけの教室です」と断られました。
しかし、年配者からの問い合わせが多く、必要に迫られて
大人はマンツーマンで教えるようにしたそうです。
それで通っているのは80代・90代の方もおられます。
学びに年齢は関係なく「最新学習歴」を如何に更新するかと云うのが、
これからの時代だと思います。
相田みつをさんの言葉ではないですが、
「一生勉強 一生青春」
座学ではなく、体験学習。
この体験学習こそが、これからの「教育」=「学習学」になって行くのだと思います。
この体験学習を経験した子どもや若い世代が、
これからの日本を背負っていくのだと思います。
そう思えば、今の日本の現状に少し光が差し込む気配を感じます。
じゃ、また明日!