タグ:
世の中には「大欲」の人と「小欲」の人がいるようです。
私は小欲で人と争うのが嫌なので、すぐに相手に譲ってしまう所があります。
争う位なら一歩譲って、相手がそれで満足するならそれでいいと。
しかし、正しく理解していなかったようです。
大欲と言えば、欲が深いイメージでしたが、この「欲」は誰の為の欲なのかと
云う事です。
仏教における「小欲」とは、自分が出発点となる自分に関わる欲のことのようです。
自分が良くなりたいという欲から、家族が良くなって欲しい、町が良くなって欲しい、
市や県が良くなて欲しい、日本が良くなって欲しいと、「欲」が段々と大きなものへと
変化すると、それが「大欲」になって来るのです。
「夢」は自分の個人的なものと言われます。
それに対し「志」はみんなの夢と言われます。
自分がやれる範囲で自分の好きなようにやりたいのが「小欲」
社会のために自分を変えながらやって行こうとするのが「大欲」
これはかなりの違いがあります。
自分の為に、自分の夢の為にやって行くのか、
人の為に、人の役に立つために、人に喜んでもらうために
やって行くのか。
人は産まれた時から社会の中に存在します。
自分独りの人生のように思っているけれども、
それも社会の中の自分の人生だと思います。
そうなれば、自分の夢は自分独りのものではなく、
人との関わり、社会との関わりの中での夢になって行くと思います。
よって、自分だけの「欲」ではなく、社会の中での「欲」=「大欲」に
なるのではないかと、思います。
そうなると、もっと多くの人を喜ばせたい、もっと多くの人の役に立ちたいと、
自分がやろうとすることの視座が上がって来るのではないかと思います。
「自分の欲を実現するため」と思っているうちは、視野が狭く、
周りと孤立しているように感じるかも知れませんが、
視座が引きあがって社会全体を見ることで、社会との繋がり、
人様のお役に立つ自分というものが、意識されるようになるのでは
ないかと思います。
自分だけの「欲」にとどまらず、いろいろな葛藤をしつつも、
社会の中の自分を意識して、少しでも人様の役にたてるような
生き方をしたいものです。
そして、「もっと もっと」と自分が持って生まれた能力を、
最大限引き出して、世の中に貢献してから人生を終えることが出来たら、
自分がこの世に生まれた意味があるのかなと思います。
じゃ、また明日!