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私が通っていたフィットネスジムは今月末で閉館になります。
コロナ禍では大手のフィットネスジムほど、全国展開をしていたので、
どんどん閉館していきましたが、ウチのジムは単独でやっていたので、
何とか持ちこたえました。
にも拘らず、建物全体が老朽化して取り壊すという話と今のオーナーさんの
契約が切れるという事で、3月末に突然、閉館の告知がありました。
4月からは会員同士「次は何処へ行くの?」の会話しかありませんでした。
そしてラストの今週は「寂しいね~」の言葉しか聞こえません。
16年という月日はやはり長いです。
散々みんなで喋っているのに名前を知らず、
今更聞けないと思っている人達ばかりです。
我が家の近くではスタジオも充実しており、筋トレマシンも揃っており、
お風呂も広くてサウナや外風呂もあるので、ここに匹敵するジムはありません。
よって、会員さんはそれぞれ散らばって行きますが、
どの人も仕方がないから行くのであって、
やはり文句は言っていたものの、今の環境に匹敵するところはどこにもなく、
会費を上げてでも続けて欲しいという人は多くいました。
私が良かったと思うのは、会員さんのコミュニケーションの場になっていたのが
地域での大きな役割を果たしていたと思います。
職場や家庭でイヤな事があったとしても、ここにきてカラダを動かし、
皆と話をすれば忘れ去ることが出来たのです。
年配の方たちは独り暮らしが多いので、会員になって銭湯代わりに来ています。
毎日来ても街中の銭湯よりは、かなり安くつきます。
しかも気分が悪くなれば、誰かがフロントに連絡をしてくれるし、
場合によっては救急車を呼んでくれます。
自宅でお風呂場を洗っていて滑って頭を打つような事もないし、
浴槽を洗っていて滑って肋骨を折ることもありません。
家に閉じこもっているよりは、挨拶をするだけでも人と話をします。
若い世代も色々な年代の人と仲良くなり、年齢に関係なくお友達になって行きます。
そういう意味からすれば、フィットネス部分を取り除いたとしても、
コミュニティーの場として意味のある価値があったと思います。
建物は2~3年後に取り壊すようですが、ジムのあった5階フロア―は、
コミュニティーの場として使えないかなと思います。
インストラクターさんも職を失ったことになるし、会員さんの希望もあり、
ヨガや整体系の方は、ジムの近辺の自治会館や部屋を貸してくれる所で
個別でされるようです。
そうなると確実に決まった曜日の決まった時間が取れるかどうかも
わからないので、今までの集客のようにはいかないと思います。
だったら建物を壊すまでは、今までやっていたスタジオを時間決めで
でインストラクターさんに貸せば、インストラクターさんも会員さんも
いままで通りの曜日と時間で参加できるし、新しいオーナーさんも
5階に関しては無収入よりも少しでもスタジオ代が入るのではないかと
思うのですが、電気代や管理費を考えれば、やらないのでしょう。
運動をする為のフィットネスジムという場が、
年代を越えたコミュニティーの場として、
意味を変えれば新たな価値が生まれるのではないかと思いました。
それにしても、残念だし、寂しいです。
じゃ、また明日!