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私たちは自分と少し価値観が違う人に対して、相手を変えようとしてしまいます。
「こちらの方が良い方法だから」「あなたの為を思って言っているから」とか、
兎に角、自分から見て相手を変えようとしてしまいます。
しかし、これらは自己中心的な考えで、
自分の価値観を相手に押し付けようとしていることになります。
親子の場合は、基本的には「この子のために」と思って押し付けている時が
ありますが、子どもから見れば、親を利己的に感じてしまう事もあります。
本来、親が子どもに与える愛は無償の愛なので、
子どもの見返りや期待をすること自体
「私のために将来は面倒を見てね」と、利己的になってしまいます。
愛というのは、本来「あるものをあるがままに受け入れる」ことであって、
「自分と人とは違う」という事が基本になっていると思います。
そして、自分の中にも善と悪が同居していて、そのどちらかが強く出るのかは、
相手によって違ってきます。
相手の出方を見て自分の対応を決めていくことになるので、
「相手を変えようとしない」から、非常に楽です。
「相手は変えられない」ので、合わない人とは距離感を調整するだけになります。
人は自分中心になりがちなので、
自分と人は、同じようにものを考えているという錯覚をしたり、
これぐらいは判ってくれるだろうという期待をしたりします。
しかし、その錯覚や期待が、
自分自身を一番苦しめている可能性があるという事を知らないのです。
「相手と自分は違う」と腹を括れば、相手に期待したり、錯覚したりは
しなくなってくると思います。
「相手のために」と思っている「愛」は、理性が働いているようです。
よって、時にはその理性で相手を変えようとしてしまうのです。
本当に相手のためにと思うのであれば、相手を変えようとはせず、
相手のあるものをあるがままに受け入れて、
「自分と人とは違う」という捉え方をしていくのが、
より良い人間関係を築けるのだと思います。
じゃ、また明日!