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私は学生の頃から自律神経が悪く、乗り物が苦手でした。
よって、通学、通勤以外はあまり乗り物に乗れなく、旅行も修学旅行と、出張
の時くらいしか行きませんでした。
兎に角動くスピードについて行けず、最悪の時はエレベータ―も乗れませんでした。
運動音痴な私が自律神経に良いと言われるものを片っ端から藁をも掴む思いで、
太極拳をしたり水泳をしたりヨガをしたりして、少しずつましになってきました。
そして現在はフィットネスジムに通い瞑想をすることによって、かなり乗り物が
大丈夫になってきました。
そんな私が今日、隣の市に電車で行って来ました。
以前なら、行く何日か前からドキドキして、直前に行くのを止めたりしていましたが、
それも平気になって、行動することが出来ました。
また、動悸がして冷や汗が出て、窓から飛び降りたくなるような時も
ありましたが、それもなく穏やかに乗れていました。
しかも以前なら座るとより振動を感じるのでいつも立ったままでしたが、
電車がかなり空いていたせいもあり、座ることも出来ました。
座るのも端っこでないとダメ。車内はギュウギュウ詰めはダメ。
と、苦手意識の塊でした。
今は、運動や瞑想の効果で、自律神経が安定してきたのもあります。
しかし、帰りの電車の中でふと思ったのです。
苦手意識は自分が創っていたのではないかと。
確かに幼い頃、電車がすれ違う時の風圧で恐怖を覚えたことはあります。
それがきっかけでトラウマになっていたのもあります。
しかし「乗り物は怖い」という意識の殻は自分がその時創って、
その殻をずっと後生大事に被っていたのではないかと。
ある意味アドラーが言うように、ヤドカリのように殻の中に入り込むのは、
自分にとって何かメリットがあるから殻の中に入り込むのだと思います。
しかし、それと電車が怖いのとは問題が別だったように思います。
そうであるのに、自分が勝手に電車に乗れないという殻を創ってしまっていたのです。
自分が創りだした殻というものと、電車が怖いというのは別の問題だとわかれば、
以前は景色を見る余裕などなく、ただひたすら目をつぶって我慢していた乗り物が、
目を開けて、景色が見れて、海まで見える。海の向こうには島まで見える。
昔からあるこの景色を、今まで見ることが出来なかったのです。
自分で創り出した殻の中でいる限り、この景色は見ることが出来なかったのです。
解決すべきは、殻を被ることによって、自分は何を守ろうとしていたのか。
という事だと思います。
そこを自分がわかって行かないと、乗り物苦手の殻は何とか破れたとしても、
ヤドカリのように、また次の新しい殻を見つけてくると思います。
自分が自分で創り出した殻の中で生きるなら、
もう一人の自分がモグラたたきのごとくその殻を片っ端から叩き潰せばよいのです。
そう思えば、ほんの少し気持ちが軽くなりました。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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