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大阪の吉村知事が人口減対策に「0歳から選挙権を」と、言われたようです。
有識者でつくる人口戦略会議の分析で、大阪府内12自治体が「消滅可能性自治体」
とされたことをめぐり、25日の定例会見で、人口減対策として「0歳児選挙権」
の導入を主張されたようです。
0歳から成人までは投票権を親が「代理行使」することを想定しており、
今後、自身が共同代表を務める国政政党・日本維新の会のマニフェストにも
加えるよう提案されるようです。
「人口減は日本全体の問題で、このままではじり貧だ」と言われるのは解ります。
だからと言って、人口減少対策で「0歳から選挙権を認めるべき」というのは、
理解しがたいです。
0歳では当然言葉も解らないです。
字も書けなければ選挙も理解もできないのは当たり前のことです。
だからと言って、投票権を親が代理行使するのは、それで本当に良いのかなと
思ってしまいます。
なぜなら、成人までは親が「代理行使」するという事は、
成人までは親が子どもの権利を代理行使するという事で、
ある意味子どもを私物化しているように思うからです。
子どもには子どもの人格があります。
1個の人間としての権利があります。
それを成人になるまで親がその権利を使っても良いものかどうか。
成人を18歳とするならば、16~17歳の頃に本人が本人なりに考えた人に
投票したいと思っていても、親が勝手に違う人に投票しても良いのかどうか。
全く別個の件で一緒にしてはいけないけれど、
高校生の宗教二世の子ども達が浮かんで来てしまいました。
吉村知事は「もっと次の世代の事を考えた政治をやるべきだ。
今自公政権はそれをやっていない」と述べ、
その上で、個人の考えとして「0歳児から選挙権を持つべきだ。
そうすると、若い世代に政治家が向くことになる」と言われました。
しかし、だからこそ高校生くらいから自分で判断して投票できるような教育が、
必要なのではないでしょうか。
外国の高校生は中学生の頃から政治の話をしているようで、
自分なりに情報を集め、考え、判断して投票できる位のレベルです。
何十年も前から「日本の留学生は、日本の事も政治の事も話せない」と
言われていました。
外国の学生は自国の事や政治の事に興味があり、どんどん会話しているようでした。
親には親の人生があり、子どもには子どもの人生があると思います。
親が子どもの人生を代行することは出来ないし、その権利はないと思います。
親が代行するという事は、自分で考えられない子どもに育てている
という事でもあると思います。
反対に考えられる子どもに育つ教育をすべきで、今の知識を教える教育の在り方を
考え直す必要があると思います。
テレビにしても、バラエティー以外に政治や経済を子どもでも理解できるような
番組をどんどん作ればよいと思います。
外国ではかなり前から高校の授業の中で株の取引きの勉強もしています。
知識ではなく、体験で経済を学んでいます。
そういうのを経て、みんなが幸せになる政治・経済とはどういうものかと、
考えられるようになるのではないでしょうか。
政治家が真剣に人口減や子ども達の将来の政治を考えるのであれば、
今の、子ども抜きの大人用の社会を作ってはいけないと思います。
子どもが政治や経済に興味を持って、
高校生になったら全員が自分で判断して投票できるよう、
考える力を身に付ける教育が必要ではないのでしょうか。
じゃ、また明日!