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2019年4月19日正午過ぎ東京池袋で、当時87歳だった男性が車を運転中に
ブレーキと間違えてアクセルを踏み続けて赤信号の交差点に進入。
自転車で横断歩道を渡っていた松永拓也さんの妻真菜さん(31)と長女莉子ちゃん(3)
をはねて死亡させました。他に9人が重軽傷を負いました。
松永さんは二度とこのような事故が起こらないようにと裁判を起こし、
「刑事裁判中は鬼になる」と厳しい姿勢を取り続けました。
裁判を起こしたのはお金じゃなく「大事なのは命」
しかし、SNSでは松永さんに対する誹謗中傷や殺人予告なども沢山ありました。
そんな中、松永さんの厳しい姿勢がこの春、受刑者の心を少し動かし、
やり取りができるようになり、再発防止に一歩前進しました。
松永さんは「彼を責め続けても、事故は無くならない」それよりも
「事故が起きにくい仕組みを増やしていくことを目指し、彼の後悔を
社会の財産にして、再発防止を社会全体で考えたい」と、語りました。
3月に法務省の「被害者等心情聴取・伝達制度」を利用し、刑務所を通じて質問や
想いを男性受刑者に届けていました。
松永さんは「あなたの失敗を、社会の財産にして欲しい。
『自分と同じような加害者が生まれて欲しくない』という視点を一緒に持ちませんか」
という呼びかけに加害者が同意し、松永さんとの面会にも応じると書かれていました。
松永さんは加害者との法廷争いが終わったことで、ようやく「人と人として」
再発防止に向けて話合える状況が訪れたと考えています。
そして、事故の減少に向けて
「未来への希望をなくさないで、彼と一緒にやって行きたい」と語りました。
命日の19日、松永さんは報道陣に
「彼に言い訳をして欲しい。その言い訳の中に再発防止の種、ヒントがあると思う」と
語りました。
男性が事故当時、足に不具合があった事の事故への影響や、車に頼らない生活に
切り替えることができなかったかどうか。
「彼の言葉が集大成だと思っています。池袋事故を教訓にして、同じような事故を
防ぐことはまだ終わっていない。彼の言葉を社会で活かせる年にしたい」と。
松永さんの交通事故を無くしたいという信念は、時々ドキュメンタリーでも
拝見していました。
Xには今でも「年寄りから大金を貰っている」とか、講演に行っているので、
そこでも「お金を儲けている」と言ったようなコメントがありますが、
裁判のお金は被害者からではなく、保険会社からのようですし、講演は半ボランティア的に
行っているようです。
やってない人は何事に対しても調べもしないで誹謗中傷をしていますが、
それらの人と比べて、愛する人を失った悲しみをエネルギーに変えて
社会に働きかけることが、二人に対するやるべきことだとして、
日夜動き回っている松永さんには、人間力の大きさに敬服します。
世の中には悲しみに打ちのめされて、立ち上がれない人もいると思います。
そういう人の方が多いと思います。
しかし、悲しみはエネルギーに変えられるのだという事も、
見ていて欲しいなと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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