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昔からアンチファンは沢山いたと思いますが、SNSの世界になってから、
より一層、表面に出てきやすくなったと思います。
SNSでは誰かが投稿すれば、すぐさまそのコメントに誹謗中傷的な事を書きます。
ひと昔前なら、例えばプロ野球のアンチファンなどは相手のチームのことを
ぼろかすに言っていたくらいで可愛かったのですが、それでも試合のさ中に
名指しでヤジを飛ばされれば、心が折れそうになると思います。
アンチファンはそれが目的で相手をやっつけようとしているのですから。
今のSNSはその拡散範囲が広すぎて、影響が大きすぎます。
ご本人のみならず、その人のファン、そしてそれほど関心が無かった情報弱者にも
影響を与えてしまいます。
アンチファンの人は承認欲求が強く、自己顕示欲が強い傾向にあるのではないかと
思います。
自分の存在を知ってもらうために、ファンや一般の人とは違う意見を言って、
注目を浴びたいのではないかと思います。
なぜなら、プロ野球に限らず、ミュージシャンや俳優、作家、活動家など、
それぞれの自分の絡みたい人の誹謗中傷を書いているのだから、
それだけイヤなら音楽を聞かなければよいし、映画やTVを観なければよいし、
本も読まなければよいし、X(ツイッター)を見なければよいのに、
律儀に全てに時間を費やして目を通し、突っ込むネタを探しています。
よって自己肯定感が低く、自分にないものを持っている人を羨ましいと思ったり、
自分と似たところを持っているのに、活躍しているので嫌いなのです。
全ては自分が誹謗中傷している人に対してではなく、自分自身が対象なのです。
自分の内面がわからず、それのはけ口としてアンチファンになってしまうのです。
誰かをけなしたり悪く言ったりすれば、その瞬間、自分は相手を負かしたような
錯覚に陥りますが、人をけなしたという事で自分は重要な人間だという自分の妄想を、
満たしているに過ぎないのだと思います。
こういう人たちを見ていると、今まであまり人から注目されたり、認められたりという
経験をしたことが無く、いつもそういう人達を羨んできたのかなと思います。
真面目に街中のゴミ拾いに一生懸命取り組んでいる人や、
自腹でボランティア活動をやっている人を小馬鹿にしたり批判したりする人は、
「自分はそれらが出来ない人間である」と自分でさらけ出しているのです。
誰かのためや何かのために自分が動くという事を全くしたことが無く、
自分で考えるという事もないままに、人に流されてきたのかも知れません。
そういう自分以外の人に目を向けずに、自分自身に目を向けて、
自分という人間をじっくり内観できるようになれば、自分にも自信がつくし、
人を見る目が変わってくると思います。
そして自分が吐いた言葉がどれだけ人を傷つけ、迷惑をかけているのか。
それがわからないままに人生が終わるかも知れませんが、
わかる時が来ればと思います。
SNSによって、多くの人が傷ついたり命を落としたりしています。
自分が吐いた言葉は自分に跳ね返ってくると言われていますが、
自分の一度きりの人生は大切にしたいものです。
じゃ、また明日!