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自分と他人との境界線が時々わからなくなる時があります。
例えば、友達が辛い思いをしたときに、話を聴こうとする時があります。
しかし人によって、話を聴いて貰うことによって励まされる人もいれば、
「そっとしておいてほしい」と思っている人もいると思います。
自分は話を聴いて貰ったら少しは楽になったからと、相手から頼まれてもいないのに
「話せば楽になるから」と聴こうとする人もいます。
それは自分の体験や自分の価値観で相手の気持ちを想像して、相手は今、
「こうしてほしいのだろう」と、勝手に決めつけてしまうのです。
私もどちらかというと、このタイプでした。
その時は「自分の気持ち」と「他人の気持ち」の区別がついていなく、
自分中心の発想でした。
これは「自分の気持ち」と「他人の気持ち」を一緒にしてしまっていたのです。
よって「自分がして貰って嬉しかったこと」と「他人がしてもらって嬉しいこと」
の間には決してイコールではないと云うことです。
もう1つ、私がよくやってしまったのは、「相手のため」と思ってしたことが、
「余計なお世話」だったということです。
「相手のため」というのは、相手に喜んでもらえる自分のためだったようです。
「相手のため」が相手の選択の自由を奪ってしまう事にもなり兼ねないのです。
そして、相手の権利を無意識のうちに侵害してしまう危険性もあるのです。
そこの所を、十分気を付けないといけないなと思った次第です。
これが友達の場合ならまだしも、仕事となった場合は自分と他人との境界を、
自分の中ではっきりと意識しておく必要があると思います。
そこが曖昧になると、事情を聴けば聞くほど「やってあげたい」気持ちになり、
福祉関係であったり、相談支援関係であったりした場合、
本人が担うべき責任の部分まで肩代わりしてしまい、本人の自立の妨げに
なってしまう場合も出てきます。
そして、言うべきことが言えなくなってしまったりします。
何年か前に事件になりましたが、生活保護課の若い職員が年配の生活保護者の
言いなりになってしまい、お金を融通したような記憶があります。
こうならない為にも、自分の気持ちをはっきり表明することと、
相手の気持ちを大切にすることが大事なことだと思います。
お仕事の場合は仕事範囲を理由に「契約ではここまでです」と、はっきり
伝えておく必要があると思います。
自分と他人の境界線を意識することにより、お互いが生きやすくなり、
良好な関係を築くことが出来るのだと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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