タグ:
4月8日付神戸新聞夕刊に「11~18歳31人 トー横で補導」という記事がありました。
警視庁は7日、春休み期間の3月末~4月上旬に、東京・歌舞伎町の「トー横」と
呼ばれる一角周辺で過ごしていた11~18歳の少年少女計31人を補導したと発表。
(少年3人、少女28人で、都外の北海道や岡山など10都道府県の出身者25名)

このトー横や、大阪では「グリ下」と呼ばれる、グリコの看板の真下を流れる
道頓堀川沿いの遊歩道や、そばの戎橋に若者が集まるようです。

以前テレビのドキュメントで放映していたのは、補導して親に連絡を取っても、
親が「帰ってこなくていい!」と言ったり、親元に返しても、居りずらいと
直ぐに戻ってくるケースがありました。

それらを見ていると、幼少期の家庭環境に原因があるのではないかと思います。

人は幼少期に無条件に愛されるという経験が必要です。
人格を形成するには、自分の世話をしてもらう人の手を借りることと、
多くの時間と愛情が必要なのです。

誰かのために何かをしなくても、存在する事だけで愛されるという経験です。
よって、赤ちゃんは機嫌が良いと、にっこり笑って人を惹きつけるのです。

そのような経験は自分という存在を肯定し、安心感の中で過ごすからこそ、
生きる為の力となり、無条件の愛を栄養としていけるのです。

それが現在よく言われている毒親とかDVの環境で育つと、
幼いながらも「自分は何かをしていないと愛されない」
「何かをしていないと価値がない」と、刷り込まれて思い込むのです。

結果、その子どもたちは「無償の愛」ではなく「条件付きの愛」を
愛と思ってしまうのです。

よって、小さい頃から条件付きの愛しか知らないので、
本来ならば安心、安全を与えてくれる親が自分を脅かす存在になるのです。

そして愛情を向けられると、何か企んでいるのではないか、何か応えなければ
いけないのではないかと構えてしまい、心とカラダが緊張状態になるのです。

本当は小さい頃から「存在自体」を無条件に愛して貰えていたら、
もっと自分に自信を持って、自分の人生を歩めるのだと思います。

人はいつからでも、どこからでも変わることができます。

「あなたはあなたのままでいい」と言ってくれる人に出逢えたら、
自信を持って自分の人生を歩むことができるのです。

そして、その子も「無条件の愛」を人に与えられる人になります。

テレビのドキュメントで子ども達の相談に乗ったり、世話をしていた女性は、
かつては自分もその子どもたちと同じような立場で、行き場が無くてうろうろ
していたので、子ども達の気持ちが良くわかるのです。

子育てに於いて、無条件の愛を与えるという事が、どれだけ子どもの成長や
人格形成に影響するのか。
そしてそれが大きくなっても引きずらなければならないのか。

子どもにとっては、無条件で愛される経験が必要だと思います。

じゃ、また明日!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

投稿者

jibunoikiru@gmail.com

関連投稿

タグ:

2280枚目■ 行動と言葉を一致させる

「言行一致」とよく言います。口で言っている事...

すべて読む
タグ:

2274枚目■ 「無理」「ならどうする」

何かをやろうとする時、或いはやりたいと思う時...

すべて読む
タグ:

2235枚目■ 何を捨て何を残すか

私は昔から「マイナスの美」の美しさが好きでし...

すべて読む
タグ:

2233枚目■ 自分が自分をどう思うか 

私たちは人目を気にして生きている場合がありま...

すべて読む
タグ:

2232枚目■ 目的の為なら共にやれる

今回のNHK「新プロジェクトX」は、世界遺産...

すべて読む
タグ:

2231枚目■ 共に目標を達成する能力 

人が他人と協力し共同の目標を達成する能力は、...

すべて読む