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今朝は甲子園の高校野球の試合が午後からになったようで、
急遽番組が始まりました。「プロフェッショナル 仕事の流儀」
「教えてくれるのは、いつも子どもたち~少年野球監督 辻 正人~」
公務員のかたわら、ほぼボランティアでの活動を35年間休むことなく続けてきた、
少年野球チームの監督、辻正人氏(55)のお話でした。
辻氏は最初、勝つ事を目標に、勝利に固執した指導ばかりをしていました。
技術を教え、チームを立ち上げて8年、全国大会にまで制するようになりました。
しかし、全国に行き続けていてもチームの人数は一向に増えず、焦っていました。
「子ども達には勝つ為のことしか教えていませんでした。
すべて自分で指示を出した。勝てば人が集まってくると思っていました」
ある時辻さんのサインを読まれ負けてしまいました。辻さんは勝ちたいから、
「負けたから次はサインをなくす!」というと、子ども達は議論を始めました。
それがめちゃめちゃ面白く、「これだ!」と。
「自分達で野球を運んでいくことが、こんなにも楽しいのか」と気付いたそうです。
それまでは「監督目線でしか見ていなかった」
そこで幼い頃に自分が求めていた野球をする為に、時間のある限り子ども達の隣で
待つ事にしました。
「大切な事は、いつも子ども達が教えていてくれた」
全力で生きている子ども達を見て「自分は全力で生きているか」と恥ずかしくなった。
試合は強制ではないので、当日9人来ていればそれで良しとする。
誰が来ても、来ていなくてもできるようになっているチームだから。
試合直前に子ども達に優勝した時の喜ぶ練習を思いっきりをさせたり、
ヒットを打った時の喜びの練習をさせました。
そしてその時、親を呼んでこう伝えました。
「子ども達は相手の前で本当に喜んだりする事を押さえられて教育されているから、
 本当に喜びたい時に喜べない。悲しみたい時に悲しめない。
 ここで子ども達が喜んだときに、大いに『よっしゃー』と言って、一緒に
 喜んでやって欲しい。そうしたら誰も恥ずかしくないから。
 喜ぶという事が当たり前になって来るから」
子ども達は最初は下を向いて走っていたのが、段々と顔を上げて喜んだ顔で走っている。
「こういう行動をしていたら、段々とヒットを打ちたくなり、ヒットを打つ行動になる」
日常でも、思ったら思った通りの行動や結果になると言われていますが、
まさにそれが子ども達にも伝わっています。
「楽しいから良いプレーができるのではなく、良いプレーができるから楽しい」
子ども達も段々とそれがわかっていっているようです。
相手チームや多くのチームは監督がサインを送っています。
しかし、辻監督はサインを一切出さずに子ども達に考えさせ、全て任せています。
「答えは子ども達の中にあるから」
「正解は1つじゃない。子ども達一人1人が監督になって当事者になって考えていく。
社会に出た時に起業家の社長になって行けるようになって欲しい」
チームは2回戦を突破しました。
強さの秘密は子ども達のストレスの開放にあります。
練習時間は他の強豪チームの半分位。服装や髪型の規則もない。
「ヒットを打つとか打たないという事が目標になっていない。
全力でやるという事が目標になっているので、それだけカラダにストレスが溜まらない」
「好奇心に蓋をしない」「ワクワク感を潰したくない」「好奇心のまま大人になればいい」
「失敗はラッキー」じゃあどうするかに繋がるから。
「負けるからこそ、次にチャレンジする」
辻さんは「親と、学校と、社会とで子どもを育てる」と言われていますが、
昔はその三者で育てていた部分があったと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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