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昨日のblogでは八尾市を褒めたのですが、それを打ち消すようなニュースが
今日、入ってきました。
2022年5月の遠足で、八尾市立用和小学校1年生の女子児童が、お茶の購入を
要望したのに、教諭が認めなかったため熱中症で救急搬送されたなどとして、
女児と両親が大阪府八尾市を相手取り、慰謝料220万円の損害賠償を求める
訴訟を大阪地裁に起こし、2024年2月27日に第一回口頭弁論があり、
市側は請求破棄を求めました。
訴状などによると、遠足は往復で約2時間歩く行程があった。
母親が前日に体力面の不安から欠席したいと伝えたが、担任教諭から促がされて
参加を決めた。
ただ、水筒のお茶が足りない場合は購入を認め、女児が異常を訴えた場合は、
母親に連絡するよう要望した。
しかし当日、女児が教諭に「お茶を買わせてください」と伝えても校長の判断で
認めず、めまいを覚えて「ママを呼んで」と伝えても聞き入れなかった。
下校の際に迎えに行った母親が高熱に気付き、女児は救急搬送されて熱中症と診断。
女児側は学校に「安全配慮義務違反があった」と訴えている。
一方、学校側は答弁書で「様子を確認し、体調に問題ないと判断した。
児童に熱中症の症状が出た際は、飲料水を購入する事を想定していた」と主張している。
(産経新聞)
他社もほぼ同じ内容ですが、報道では小学校の名前は公表されていません。
が、八尾市のHPでは学校名が公開されていたようです。
それを書いていた方がURL掲載し、引用とされていたのですが、私が見た時点では
そのURLは見れなくなっていました。
前日に親が「体力面の不安から欠席したい」と伝えていたというのは、産経新聞のみで
他社はその部分は書いていませんでした。
そうなれば担任も女児が体力的に不安がある可能性はわかっていたと思うし、
母親から「お金を持たせているので、お茶がなくなったら、買い与えて下さい」と、
学校に申し入れしていたとなると、尚更、女児の状態に気を配らなければならない
のは当然のことだと思います。
それを、「お金を使っての水分補給は出来ない」と認めず、遠足の帰り道の途中で
女児が「ママを呼んでください」と教諭に伝えたものの、両親に連絡を取ることは
無かった。(読売テレビ)
と言うのは、何を根拠にそう判断したのか理解に苦しみます。
小学校に到着後に体調不良となり、迎えに行った母親が高熱に気付き、救急搬送された
ようですが、担任や校長は女児の顔色、目の状態を見て、どうして気付かなかったのかと
思います。
ましてや、前日に母親が体力面の不安から欠席したいと伝えているのに、女児のおでこに
手を当ててみるとか、保健室の先生に見せるとかしなかったのでしょうか。
2月27日の第一回口頭弁論で市側は「遠足中は女子児童の様子から体調に問題はなかった」
として、両親らの訴えを退けるよう求めました。
両親は取材に対し「同じような想いをする人がいないように、学校側に考えて欲しくて
裁判を起こした。学校側には前時代的な考えに縛られずに、時代にあわせて対応してほしい」
と心境を語りました。
昔、運動部は水を飲むなと指導していました。
神社の階段をうさぎ跳びで上がらせていました。
今は全く反対です。
水分補給の重要性、特に温暖化になった昨今では、教諭が30分おきに全員にお茶を
飲むよう促しています。
今現在の目の前の状況で判断をしていかないと、命を落とすこともあると思います。
母親が予測してお茶を買い与えるように伝えているのに、
「ダメです」と応える根拠は何なのか。
まさか「遠足にはお金を持って行ってはいけません」という校長の小学校時代の
価値観で考えているのでしょうか。
38度の熱のある状態を「女児の様子から体調に問題はなかった」と言い切れるのは、
何を根拠に言っているのでしょうか。
ましてや女児が「ママを呼んでください」と訴えているのに、自分のクラスの生徒が
訴えていることを、担任は何を根拠に連絡を取らなかったのでしょう。
机上の空論の決め事で判断をせず、目の前の事実で判断をしていって欲しいです。
少しでもしんどそうな顔をしていたら、先生が額に手を当てて「お熱があるんじゃない?」
と心配してくれた時代は、今の教師からすればどう映っているのでしょうか?
聞いてみたいものです。
じゃ、また明日!