いじめ自殺のニュースを見ていると、毎回判で押したような反応しか出ません。
ほとんどのパターンが、
「いじめはあったと認められる」
しかし、
「自殺の原因とは認められない」
相関関係とは、
2つの要素がお互いに関係しあっている状態のこと。
片方の要素が変化すると、もう一方の要素も変化します。
「要素Aが変動した際に要素Bも変動する」という事象が発生している。
因果関係とは、
2つ以上の要素同士の間に「原因と結果の関係がある状態」のこと。
関係性を示す➡が「事象Aが原因となり➡事象Bが結果として起こる」という、
一方通行になります。
「因果関係にあるから相関関係にある」とはいえない。
いじめ自殺の場合、いつも因果関係で捉えられています。
理解力の乏しい私が、上記説明だけで捉えると、
いじめを相関関係で捉えた場合、
「いじめが激しくなった際に、自殺に至った」
「いじめがそんなに激しくなければ、自殺に至らなかった」
という事にはならないのでしょうか?
いじめを因果関係で捉えた場合、
「いじめが原因となり、自殺が結果として起こる」
いじめはあったと認める、しかし、原因とは認められないなら、
「因果関係にないから相関関係にない」とはいえない。
のであるなら「相関関係にある」と捉えても良いのではないかと思ってしまいます。
因果関係の成立に必要な3つの条件として、
必ず要素A(いじめという原因)の発生後に要素B(自殺という結果)が起きる。
要素B(自殺という結果)が発生してから要素A(いじめという原因)が起きることは
あり得ない。
という事です。
いじめが原因とは認められないのであれば、
要素A(いじめ)と要素B(自殺)の両方を引き起こす「別の要素C」によって
因果関係が認められないのであれば、別の要素Cを説明すべきだと思います。
第三者委員会がその「別の要素C」を調査する義務があるのではないかと思います。
いずれにせよ、例えば東海大付属福岡高校剣道部に所属していた侑大君の件では、
学校が設置した第三者委員会の調査報告では、
性的被害を含むいじめ10件を認定し「自殺の一因」とする一方、
そうであるなら、特定出来なかった調査内容を公表すべきではないかと思います。
1つ1つの調査を説明し、「よって要因は特定できなかった」と発表するのが
調査委員会の役目だと思います。
その証明が出来ない第三者委員会なら、第三者委員会の資格がない委員会だと
思われても仕方がないのではないかと思います。
いずれにせよ、大切な子どもの命を奪われた場合、親としては事実を知りたいと
思うのが当たり前だと思います。
なぜそういう風になったのか。
そして、二度と同じ想いをする人が出ないように願っておられると思います。
第三者委員会というのを、もっとまともに人選すべきだと思います。
じゃ、また明日!