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私たちは何かしらの枠組みの中にいます。
国であったり人種であったり、年齢や組織など、色々な枠組みの中に属しています。
日本の中でも県や市、自治体などの中に属しています。
震災の時などは、その自他の境界線を越えて個々人の力が結集し、
それぞれの想いや情報、行動が動きだします。
これも今まで日本人が育んできた力だと思います。
自分のために何かをするのではなく自分達のために何かをする。
自分達のためというのが、境界を越えて行くのだと思います。
今回の令和6年能登地震に於いても、すぐに行動に出た方々は、
自分の満足の為に動いたのではなく、
力を得た自分が誰かの役に立つ喜びを知っているからだと思います。
そして、その喜びを感じたことのある人が、
ことが起こればすぐに気持ちもカラダも動けるのだと思います。
今、能登の方でボランティアの受付が始まりましたが、
今回初めてボランティアを経験する人たちは、自分が誰かの役に立つ喜びを経験し、
次はことが起こればすぐに動ける力や「境界」を越える力を身に付けるのだと思います。
高松市にある予備校「濱川学院」は、「境界を越える」人を育てる教育をしています。
強化の枠組みを超えた思考力・リベラルアーツに力を注ぐようで、
通常の5教科の授業に加えて、領域を越えた独自の教育にも力を入れています。
その1つがリベラルアーツ講座で、年に数回、全生徒が無料で受講できる特別講座を
実施されています。
濱川武明学院長は、
「日本では言われたことを従順にこなすことが歓迎されますが、
それが日本社会の停滞を招いている。
今の子ども達に伝えたいのは、社会に流されない、時代に流されない夢を持ってほしい。
少なくとも、4~5年先、出来れば10年先を見据える視座が必要であり、そのためには
教科書の枠組みを超えた思考力が求められます。」
と、言われています。
私も最近ずーっと感じているのが、言われた事を従順にこなすことが、正しいのではなく、
自分で考え自分で動ける、自分軸を持った人間になることが、日本社会を動かすのだと
云うことです。
教育の大切さは、その国の活気に繋がります。
日本が中国や韓国に追い抜かれたのは、日本の優秀な人達が海外に引き抜かれて
そこで能力を発揮したから、色々な分野で追い抜かれてしまったのです。
優秀な日本人の能力を国内に留めておく力が日本にはなかったのです。
それこそ、優秀な頭脳は「境界」を越え「国境」を越えて、他国を発展させているのです。
そういう人達が国内で頑張れる環境、認識が日本にはなかったのだと思います。
以前TVで放映されていましたが、28歳の女性がいくらアイデアを会社に申し立てても
全く取り扱って貰えず、韓国の会社に転職しました。
すると、アイデアは採用されるし、給料もかなり上がったとか。
韓国のその会社は国籍や男女差は無く、良いアイデアはどんどん採用されて行くので
非常に仕事が楽しいと応えていました。
これも日本の枠組みの中に閉じ込めておく文化のマイナスの面だと思います。
今の時代、国境を越え「境界」を越える力が必要だし、
トップもその考えでないと人材は育たないと思います。
境界を越え、多様な価値観を混ぜ合わせるから、
より良いものが生まれるのだと思います。
身内だけで固まるのは、衰退の方向を辿るしかないと思います。
じゃ、また明日!