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セーレン会長の川田達男氏が以前「5ゲン主義」というのを書いておられました。
「現場」「現物」「現実」「原理」「原則」
これは昨日の「作業」と「仕事」に繋がっていました。
川田達男会長は「作業者のままでは自分達の未来は無い」という事で、5ゲン主義を打ち出しました。
というのは、委託賃金加工業では何も考えずに取引先の言うとおりに作業をしていれば良く、何もしないのが仕事でした。
このままでは自分達の未来はない!と危機感を訴えても周りには伝わりません。それで社長就任から10年位経った頃「現場」「現物」「現実」の3現主義に「原理」「原則」を加えたのです。
全ての担当者が現場で原理原則通りに仕事がなされて初めて、会社に利益をもたらす付加価値を生み出す事が出来る、と。
本来、会社組織は逆ピラミッドであるべきで、現場を頂点にして、その下で管理職、役員、社長が支える構図です。現場がやるべき事を正しく出来るように管理する事が管理者の仕事だ、と明確にしました。
現場で不良品を出せば、現場が不良品を出さないように管理者はきちんと管理監督を行っていたのか、マニュアルが存在せずに不良品が発生したなら、作成を怠った管理者の責任。マニュアルがあったにもかかわらず、不良品が発生したら、マニュアルを使いこなせるようきちんと教育していなかった管理職の責任。
現場で起きる問題の99%は、管理者の問題だと明確にした結果、管理者の仕事のやり方に変化が見られるようになりました。そして、それだけでは不十分だとして「原理」「原則」が付け加えられました。
「原理」とは、1人一人が果たすべき責任の事。
「原則」とは、就業規則や社内ルール、社会的規範などを守りながら仕事をする事。
これらは1人一人が付加価値に繋がる仕事をする為です。「作業」と「仕事」の違いを明確にし「付加価値に繋がる仕事をしていますか?」と問いかける。生産性の分析データを作成したなら、作成して満足するのではなく、そこから問題を見つけ出し、解決して会社の利益に結びつけてこそ仕事だといえる。
これはトップの考え方かも知れませんが「仕事」をするなら、1人一人の中でも自分で育てていくべき考え方だと思いました。
じゃ、また!