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私たち一人一人はそんなに力がありません。
しかし小さな力が集まれば、それはやがて大きな力となるのです。
よく例に出されている「ハチドリのひとしずく」という本があります。
森が火事になり燃え広がっている時、森の生きものたちは我先に逃げて行きます。
そんな中、1羽のハチドリだけは逃げずに、くちばしで1滴ずつ水を運んでは
火の上に落としていきます。
ハチドリは鳥類の中で最も体が小さいそうです。
そんな小さなハチドリが1滴ずつ行ったり来たりして火に水を落としても
何になるのかと、他の動物たちは笑いながら囁きます。
「そんなことをして、一体何になるんだ」
ハチドリは言います。
「私は、私に出来る事をしているだけです」と。
人は何かを感じても「自分1人の力では何もできないし・・・」と諦めます。
「自分が率先してやらなくても、誰かがやってくれるだろう」とも。
そこで止まっていては何もならないのです。
私たちは人として生まれ、それぞれの役割を持って生きてきたと思います。
1人の人間として果たさなければならない役割を。
しかし「見て見ぬふり」が横行しています。
その「ふり」の中には、本当は自分も何かしたいけど、そこまで勇気がない、とか。
そんなちっぽけな事ぐらい、しても何もならないと、諦めてしまうか。
はたまた、やりたい人がやればいいじゃん、どうせ誰かが何とかしてくれるのだから。
これが今回の能登の地震のように時間との闘いで、助かる命も助からない事があります。
阪神淡路大震災では、直下型地震だったので、ほとんどの二階建ての家が平屋に
なってしまいました。
家や家具に押しつぶされた人も沢山います。
そのタイムリミットが72時間と言われるものです。
足が挟まれていたら、72時間以内に引っ張り出せれば命は助かります。
しかし、救助が遅れれば助かる命も尽き果てます。
食料や水にしても、電気もガスも何もない中でただひたすら誰かが来るのを
待つしかないのです。
そして、いつの震災でも、支援物資の行き届く所と、届かない所が出てきます。
今回、JAPAN元気塾の皆さん方は、ダイレクトメールで情報を集め、
行き届かないところへ救援物資を運ばれています。
途中、被災地で欲しいものを一般の方に呼びかけて集めながら運びます。
このやり方は熊本地震の時も同じでした。
一般の方が車が支援物資を集める指定場所に沢山持ってきて下さっています。
これが「私に出来る事をしているだけ」なのだと思います。
何も大それたことをするのではなく、自分が持って行けるものを
持って行ける範囲であれば、支援物資を持って行けば良いのです。
2日の夜には自衛隊の方や海上保安庁の方々もどんどん動きだされています。
地震大国「日本」
震災と同時に瞬時に動けるシステムの見本を世界に広めたいですね。
じゃ、また明日!