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昔から人は旅人に例えられます。
なぜなら人生を昨日から今日、今日から明日へと
旅をしているようなものだからです。
その道中には雨の日もあれば雪の日もあり、嵐の日もあります。
反対に、気持ちのよい晴天の日もあります。
また、上り坂もあれば下り坂もあり、絶壁もあれば谷底もあります。
人生の旅も嬉しい事ばかりではありません。
悲しい事や辛い事、寂しい事や情けない事、腹立たしい事や怒り狂う事もあります。
はたまた苦境に立たされることもあります。
人生十人十色ですが、全ての旅人はみんな独りぼっちで孤独だという事です。
肉体的には色々な人に囲まれて独りではないことが多いかも知れません。
しかし、心の奥底には誰にも打ち明けられない心の秘密があるようです。
それが孤独で寂しいものを生み出しているのかも知れません。
私たちは生まれた時も独りなら、死にゆく時も独りです。
どんなに家族想いであったとしても、どんなに愛する人がいたとしても、
死にゆく時は独りなのです。
昔から「出逢いがあれば、別れがある」と言われてきました。
私は絆があれば分かれることはないと思っていましたが、
自分が死ぬ時には、必ず別れがあるのです。
どんなに信頼できる人が近くにいようとも、
どんなに大勢の人に囲まれていようとも、ブッダによると、
魂は常に独りぼっちで、どこかに寂しい心があるようです。
私たちは自分を深く理解してくれる人と、絆は深まります。
しかし、そういう人であってさえも、
心の中を一切隠さずにさらけ出すことは、難しいようです。
何をしても孤独を紛らわすことが出来ないのは、
その心の秘密の扉を開かない限り、孤独感は紛らわすことが出来ないのです。
よって、独りの孤独であっても、家族に囲まれての心の孤独であっても、
我々は、無人の荒野を独りで行く旅人なのです。
最初から、自分は無人の荒野を独り行く旅人だと、心得て置けば良いのです。
人は独りで生まれて独りでしんでゆく。
これは揺るぎ無い事実だと思います。
じゃ、また明日!