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10年ほど前から北九州市のド派手な成人式はTVのニュースなどで見ていました。
画面にいつも映るのは、ド派手な衣装を着て暴れたり喧嘩している場面です。
そして機動隊や警察の制服姿の人が沢山いたことです。
そのド派手な貸衣装店を営んでいるのが「みやび」。
池田雅さんは、元々はブライダルで新婦の衣装を作っていました。
2003年に男の子2人がお店にやって来て
「成人式で金と銀のツートンカラーの衣装を着たい」と言ったのが始まりだとか。
雅さんは毎月5000円とか1万円と衣装代として持ってくるようになった彼らを、
これは本気だなと思い、彼らの要望に応えてあげたいという気持ちが強くなりました。
派手な金と銀の袴を生地から作ったのが「金さん・銀さん」ド派手衣装の始まりだとか。
そこから「先輩よりも、もっと派手な衣装を」という事で年々派手になって行きました。
店には「常識外れじゃないか」と言った苦情が年に数件あるけれど、
新成人の「一生に一度の成人式。誰よりも目立ちたい」という気持ちに、雅さんは
「固定観念に縛られず、今を生きる若者の思いに、精一杯応えたい」と話されています。
衣装が取りだたされるにつれ、以前のようなチーム同士の抗争もほぼなくなり、
機動隊の姿や警察車両も激減しているようです。
今年、そのド派手衣装が「ニューヨーク・ファッション・ウィーク」に招待され、
その成人式のド派手衣装をそのまま持って行きました。
ファッションコレクションで披露し、海外の取材陣も大興奮したようで、
色々な人に大絶賛されたようです。
「日本の成人式のド派手衣装が、海外のエンターテイメントの世界には向いているようで、
これから未来、どれだけ飛躍していくか未知数だ」と、雅さんは言われています。
北九州市の市長も市議会で「固定観念にとらわれない市発祥の衣装は、世界的な
視点から注目され始めている。今までの発想を変える時。北九州ならではの
コンテンツとして活用していきたい」と話しています。
私自身反省すべきは、TV画面に映るド派手衣装の新成人が暴れたり、連行されたり
している場面でしか捉えず「北九州市の成人式はいつも荒れているな」としか
見ていませんでした。
本当は衣装そのものと暴れている行動は別だったのです。
暴れているのはごくごく一部の人で、後の人はド派手な衣装を着ていても、
大人しい新成人なのです。
今回、雅さんの「新成人の希望になるべく応えてやりたい」というその言葉で、
私の中でド派手衣装に対するパラダムシフトが起こりました。
これは着物と言う日本文化を海外の人がその価値を知り、エンターティメントとして
着物文化を広げてくれるのではないか、と。
これに限らず、最近は日本ではあまり価値を認めてもらえず、
海外でその価値が評価され、逆輸入現象が起こっています。
日本人が自国の文化に価値を見出せていない間に、海外の人がその価値を見出している。
自国の文化や歴史をもっと知り、ものごとを多角的に見るべきだと思いました。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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