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宝塚歌劇団の宙(そら)組に所属する俳優の女性(25歳)が自殺しました。
記者会見の抜粋です。
★遺族はいじめがあったと認識しているが、報告書は故人へのいじめもハラスメントも
把握できなかったとしている
➡個人が長時間にわたる活動をしており、精神的な負荷があった中で指導を受け、
心理的負荷がさらにかかってしまったと認識している。
丁寧に対応したい。
★いじめの体質があったのか、なかったのか。
➡報告書には明らかな原因を特定するようなものはなかったが、やはり一人一人の
しんどい気持ちや状況によって指導が重なった場合の対応について、配慮に欠ける
部分があったのではないか。
★昔からあったのか。
➡すべて把握はしていないが、配慮に欠ける場面はあったのではないか。
★遺族側は「歌劇団は見て見ぬふりをしていた」と指摘している。
➡ご批判は真摯に受け止めたい。生徒それぞれの気持ちや悩みをうまく吸い上げる
仕組みが不十分だったと反省している。今後は生徒と向き合い、
よりよい劇団をつくれるように信頼関係を強く持っていきたい。
★遺族と会ったのか
➡遺族とは会えてない。個人に対して長時間にわたる活動と心理的負荷がかかった
情況でそうさせてしまったこと、安全配慮が出来ていなかったことについて謝罪したい。
宝塚市は2016年、市立中学2年の女子生徒が自殺しています。
市教育委員会は当初、学校などと電話でやりとりしただけで「交友関係のトラブル」と
判断し、標的が次々と入れ替わるいじめが部活動で横行する中、学校、市教委共に
問題視せず、適切な対応を怠っていた可能性がある。
再調査委員会が自殺した女子生徒への25件のいじめを認定し、自殺と強い関連性がある
とする報告書を公表。同じ部活同では1年前から女子生徒以外の部員に対するいじめが
計22件あり、別の生徒1人が脱毛症や不当校になるなどしていた。
学校は別生徒の件を市教委へ「重大事態に当たるか」と電話で相談していた。
しかし市教委は付属機関の「市いじめ防止対策委員会」の委員と電話で協議しただけで
「交友関係のトラブル」と判断。学校、市教委ともに、後に生徒の自殺に繋がる事態の
深刻さに気付かず、いじめ対策委も踏み込まなかったという。
自殺した女子生徒の遺族は「前年のいじめに徹底した指導があれば、娘が自死に
追い込まれることも防げた」としている。
別のニュースには「再調査委員会の報告書について、全く知らなかった新しい事実が
多くあった」と評価しながらも同時に「教諭がいじめを把握しながら生徒間ドラブル
と捉えて放置していたことに衝撃を受けた」という。
「この大きな判断ミスが無ければいじめの連鎖を断つことが出来た。
自死を食い止めるチャンスを、当時の専門家チームが自らの手で握りつぶした」と
批判した。
市教委は再調査委の公表後「事実関係を調査中」としていたが、改めて
「重大事態として対応すべきだった」と説明した。
宝塚市教育委員会は30項目のいじめ再発防止策を2020年に策定しています。
最近は小学校からいじめによる自殺者が出ています。
中学校になっても高校になってもいじめによる自殺者はいます。
そして今回、社会人になって働き出しても、職場でのいじめで命を絶たなければ
ならない状況に追い込まれています。
生きるという事に対して、大人や管理者はどういう姿勢で対処しなければいけないか。
もう一度自分の家族だったらという気持ちで、親御さんの気持ちを感じながら
仕事をして欲しいと思います。
亡くなられた方々に対して、ご冥福をお祈り申し上げます。
じゃ、また明日!