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三国志の劉備の言葉に、
「誠意は他人にではなく、己に対するもの」
と言うのがあります。
普段私たちは、誠意というものは他人に対するものだと思っています。
なぜなら、「誠意をつくす」とか「誠意ある態度」とか、
自分が他人に対して行う行動、態度だからです。
しかし、この「誠意は他人にではなく、己に対するもの」と言う言葉を聞けば、
ハッとさせられるものがありました。
私たちは他人に少しでも良い自分を見せようとする癖があります。
よって、見られている時は評価を得ようと良い態度で臨みますが、
見られていないと思うと、多少なりとも手を緩めます。
しかし、見ている人は見ていて、その人の誤魔化す部分を見抜いてしまいます。
それは何故かと言うと、普段からのその人の言動がその人の全てだからです。
企業などでも他の人のやったことを自分の手柄のようにする人や上司がいます。
それを見破る上司と、残念ながら見破れない上司もいます。
例え、上司に認められたとしても、逆に同僚は見ています。
普段その人と一緒に仕事をしていると、相手によって使い分けているのがわかるし、
手柄を立てられるような仕事をしていないとわかるからです。
逆に同僚が認めるのは、上司に認められなくても、
いつもコツコツと仕事をしている人です。
そういう人は仕事を頼まれやすいし、信頼も深まって行きます。
結局、誠意とは誰かに見られている時にだけ演じるものでもないからです。
他人が見ていない時にも心を配るものです。
よって、誰も見ていない時に心を配ることで
相手に誠意が伝わるものだと思います。
他人が見ていない所での行動が本当の自分の姿を現しているのだと思います。
自分の良心の声に向き合うのが誠意であり、
他人に見せるものではないと思いました。
そして、その姿を見て他人が自分を評価するのだと思います。
「誠意は他人にではなく、己に対するもの」
という意味が分かったような気がします。
じゃ、また明日!