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恥ずかしながらこの歳になるまで「権力犯罪」という言葉を知りませんでした。
権力犯罪:権力を有する組織や個人が、その権力を乱用して罪を犯すこと。
また、その犯した罪。(goo辞典)
内容的に具体的な事件は知っていましたが、それが「権力犯罪」という
言葉で呼ばれていたということが認識不足でした。
今日の新聞で、名古屋出入国在留管理局の施設に収容中だったスリランカ人女性、
ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が2021年3月に死亡した問題で、
入管職員13人が再び不起訴になり、捜査終結となりました。
この事件は最初からニュースになっており、名古屋第1検察審査会が
「不起訴不当」と議決した当時の局長ら13人を嫌疑なしとして再び不起訴にしました。
これで捜査は終結となります。
検察審査会は22年12月、死亡前数日の様子から業務上過失致死罪の成否を
再検討するのが相当と指摘していました。
地検は、
「再捜査したが具体的な死因や死亡に至る経緯を特定できず、
職員の行為と死亡の因果関係を認定出来なかった。
構成要件である予見可能性や結果回避可能性を認められない」
として、同罪は成立しないと判断した。
殺人罪と保護責任者遺棄致死罪は「殺意や故意性がない」として
改めて不起訴にした。
遺族弁護団記者会見にオンライン参加した妹のワヨミさん(31)は、
「責任ある人々がなぜ処罰されないのか、理解出来ない」と述べました。
遺族代理人弁護士は、
「権力犯罪をかばい、不問に付した。
不当な判断を許さず、責任追及のために戦い続ける」
とコメントを出しました。
ここまで書いて、数日前に書いた内容とまたダブってきました。
「隠ぺいは無かった」
「イジメは無かった」
「不適切発言はなかった」
『再調査・再捜査したが死因や死亡に至る経緯を特定できず、
因果関係を認定出来なかった』
よって「不起訴処分」
こういうのが「権力犯罪」という言葉に当てはまるようです。
じゃ、また明日!