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「考えるな、感じろ!」は映画「燃えよドラゴン」の中で、
ブルースリーが放った台詞です。
これに限らず、習い事、お稽古事すべてに通じるのではないかと思います。
よって、「○○道」と言われる所以だと思います。
茶道・華道・書道・香道・武道・剣道・柔道・空手道・合気道・弓道etc。
これらはすべて、頭で考えるのではなく、身体で覚えるものだと思います。
確かに最初は手順として頭で考えながらやるとは思います。
例えば茶道なら袱紗(ふくさ)は先ず半分に折ってそれから・・・・。
と言うように、最低限の流れは覚えます。
しかし、覚えてきたらそこからは頭では考えず、反覆することにより、
身体が勝手に覚えてくれるのです。
よって頭で考える以前に、自分で自分の身体を信じる事です。
よく優勝したお相撲さんが勝利のインタビューで「身体が勝手に動いた」と、
応えていることがあります。
これも、相手がこう来たからこう動いてと頭で考える間もなく、
瞬間に身体が反応して相手を倒しているのだと思います。
世の中には「すぐわかるもの」と「すぐわからないもの」の2種類がある。と、
言われていますが「すぐわからないもの」は、長い時間をかけて少しづつ
気付いて行くものだと思います。
そして、この「すぐわからないもの」と言うのは、
ものごとの本質ではないかと思います。
よって、体験・経験を繰り返し、繰り返す中で共通する本質というものに
気付いて行くのではないかと思います。
物事を習うという事は、師の前に「何も知らない自分」をさらけ出すこと
だと思います。
「それぐらい知っています」「そんなことは解っています」と言う姿勢そのものが、
自分が学ぶという事の邪魔をします。
学んでわかったその瞬間、黒のオセロが白に変わる時だと思います。
自分の中で腑に落ちた時だと思います。
それは学校教育で知識を教えられるのとは違った、
自分の人生を考える学びだと思います。
茶道が畳を擦る音、袱紗のたたむ音、お湯の沸く音、茶せんの音、時には
窓の外の雨の音、つくばいの音、お茶の香り、花の香りなど、
五感でその空間を感じ乍ら一服するから、心が開放されるのだと思います。
今、この瞬間の至福の空間。
この空間が慌ただしい日常の中で、自分自身を取り戻す時間だと思います。
これは瞑想にも通じるものだと思います。
瞑想の20分で何もかも手放した時、自分の中で至福の空間が拡がるのです。
これは、頭では考える事の出来ない、
五感でしか感じる事の出来ないものだと思います。
瞑想中は五感ですら手放しているかも知れません。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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