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「元々地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になる」
これは、魯迅(ろじん)の「故郷」という小説の中にある言葉だそうです。
このフレーズは中学3年生の教科書に載っているとか。
私も中学生の国語の時間に魯迅の『阿Q正伝』は習いました。
その中のラストシーンに使われている言葉のようですが覚えてはいませんでした。
道というものは最初からあったものではなく、誰かが最初の一歩を踏み出し、
その後を他の人が通って行くから道になるのです。
動物でも何回も何匹も通るから「けもの道」が出来るのと同じだと思います。
人間の場合はその道を通ったという実績を残すことで、後の人が続き、
やがて何人もの人が続いて行くから道が出来上っていくのです。
世の中の出来ごとや企業でも、何か壁にぶつかった時、何とかして前に進もうとします。
技術開発など特にそうだと思います。
なかったものを新たに作り、それが広まっていく。
壁が険しいから諦めるのではなく、自ら新しい道を切り開くことにより、
そこからまた新たに前に進めるのです。
ファーストペンギンも同じだと思います。
最初の一歩を踏み出すのは危険が伴うし、勇気がいる事だと思います。
そんな時、必ず強い意志と使命感をもって臨む人が出てくるのです。
自分の人生も同じだと思います。
何か大きな壁にぶち当たっても、諦めてしまわずに何とか新しい道を探し、
開拓していくことによって、自分の人生が切り拓かれるのだと思います。
ある会社のblogで大切な事を教えて頂きました。
「誰かが最初の一歩を踏み出して残した足跡を、
後から通る人達が『道』にしていかなければならない」
「それを行うのは、足跡を残した人でなく、後から通る人達の役割である」
ということ。
私など、先人の歩いた道を辿るだけのことしかしていませんでした。
しかし、その道に少しづつでも改良を加え、より多くの人が通りやすいように
していくのが、後から続く者の役目だという事が抜けていました。
先人の足跡をたどるという事は、それくらいの覚悟でないと、
続かないという事だと思います。
何かを良くして行こう、社会を良くして行こうとする時、昔から草の根運動と
いうのがありました。
一般市民の一人1人が積極的に政治に参加する事ですが、
これも誰かが最初の一歩を踏み出してくれたから、後から続くことが出来るのです。
私自身もそうでしたが、先日高校生にインタビューしていたのですが、その答えが
「自分達が政治を変えられるとは思ってもいなかった」というのがほとんど。
「民主主義」と言う言葉は習ったはずなのに、
それが自分自身の行動と結び付いていないのです。
知識が自分のものとなっていないから、選挙権があっても選挙に行かないのです。
本当の教育は知識と行動が結び付かなければ、学んだことにはならないと思います。
これは自分の反省を込めてですが。
100万人の署名活動に限らず、色々な署名活動にはそれなりの理由があり、
犠牲になった命があるのです。
「歩く人が多くなれば、それが道になる」
じゃ、また明日!
<100万人の署名活動>
100万人署名活動で求めること