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私達は人と話しをする時でも、仕事の時でも打ち合わせなどの時でも、
誤解が生じる場合があります。
なぜ誤解が生じるのかと言えば、話の前提条件が共有されていなかったり、
その問題や提案の背景が説明されていなかった時が多いようです。
特にコロナ禍以降はメールで仕事の指示や依頼をすることが増えました。
依頼する方は「こんなことぐらい、わざわざ言わなくてもわかっているだろう」と
思い込んでしまっています。
しかし、依頼する側は最初から最後までの流れがわかっているかも知れないけれど、
受けた側は全く同じ情報が耳に入っているとは限りません。
或いは、同じ会議に出ていたとしても、その解釈が全く同じだとは限りません。
よって、そのずれが誤解を生むのだと思います。
私なども良く誤解をする方なのですが、やはり自分の解釈の仕方だとか、
理解不足で正しく理解することが出来ていませんでした。
そしていつも詳しく説明を聞けば、そういう事だったのかと合点が行き、
自分の中で誤解が解けていくのです。
例えば何かのプロジェクトを進める前に共有するべき前提は、
目的や目標は何なのか?
そのルールや手順はどうなのか?
会社なら、納期がいつで予算はいくらか?
などです。
昨日、たまたまTVで話していたのは、
大阪万博の海外パビリオンの着工申請手続きは韓国のみだとか。
それに対して間に合わないのではないかとやきもきしている人が多いかとは思います。
しかし、あるコメンテーターは
「今まで開幕の日に、パビリオンが間に合った国はほとんどない」
よって「そんなに慌てることはないのです」と。
私もこれを聞いた時は「そんなので良いの?」と、思ってしまいました。
私の前提は、開幕日には全てがキチンと揃っている。というものでした。
しかし、コメンテーターのように、ある程度前提や背景を知っていれば、
イライラして待たなくても良かったのかも知れません。
前提が共有されていれば、ゴールの見え方が違ってくると思います。
また、背景説明が十分であれば「どうしてそれをする必要があるのか」が
共有されているので、同じ方向で進むことが出来ると思います。
最初の段階で「前提条件」や「背景説明」がなされていれば、
指示された内容や提案内容を理解出来、やっている事の意義をもっと強く
感じて仕事が出来ると思います。
そう思えば、話の前提条件や背景説明は非常に大切かと思います。
この部分が十分共有されているかどうかによって、仕事の効率は変わってくると
思います。
私は今まで、あまり意識することなく話を進めていたような気がします。
相手に話が十分伝わっていないと思ったら、前提条件や背景説明をもう一度詳しく
説明するよう自分にチェックする必要があると思います。
思い込みで話すのは、反って時間を取ってしまうことになるのだと、
改めて意識しました。
じゃ、また明日!