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今朝の神戸新聞「人」欄に、30歳で私立福岡女子商業高校に就任して3年目。
「挑戦を、楽しめ」をスローガンに変革に取り組んでいる柴山翔太さんが、
紹介されていました。
北海道の私立高校や神戸星城高校で教壇に立った後、2020年に国語の常勤講師として
赴任したのが始まりでした。
自己肯定感の低い生徒たちを前に「行こうと思えば、国公立大学にだって行ける」と
希望者に小論文対策の課外授業を呼び掛け、今までせいぜい1名だった国公立大学に、
1年で20人が合格することができ、周囲を驚かせていました。
その頃、当時の校長が変わることが判明し「まだまだ一緒に学校を変えたい」と、
理事長に自らのビジョンをぶつけ、4時間にわたるやり取りの末、理事長から
「だったら、君が校長をやったらどう?」と思いがけない言葉が飛び出しました。
悩んだ末に「挑戦しない選択肢はない」と就任を決意し、様々な変化を起こしています。
生徒が広報戦略を練り、動画投稿アプリの「TikTok」で学校をPRしたり、
生徒の声をきっかけに制服を一新し、企業や大学との連携にも積極的です。
「校長がやる気になれば、大体のことは出来る」と、現在33歳の柴山校長は
アイデアが一杯あるようです。
柴山校長の入試説明会は自己啓発の講演を聞いているような気になりました。
・学校は失敗してもいい所、チャレンジする所なのです
・学校の当たり前は自分達で変えられるということ
みんながどうしたいのか、みんなでルールを作って行く
・「あなたじゃなきゃダメなんだ」という子ども達に成長していって欲しい
・商業高校は「生き方」「オリジナルの価値」を創る所
・何事も強制はしません。働きかけます。「君はどうしたいのか?」と。
・「頭の偏差値」より「心の偏差値」 ワクワク感や、こんなことがやってみたい、と。
こういうような気持ちをどんどん育てて欲しいと思っております。
何事も最後は自分で決めなければなりません。 これが大事だと思っております。
柴山校長が言われていることは高校生に限った事ではありません。
20代の若者や30代40代にも「生き方」として大切な事だと思います。
<私立福岡女子商業高校 入試説明会>
私事ですが、柴山先生の前任校である神戸星城高校は、
我が家から比較的近い場所にあり、よく知っている高校です。
しかも、この4月からお若い先生が神戸星城高校の校長先生になられていました。
新聞の記事繋がりから驚きの発見ですが、
今の学校教育の在り方に疑問を抱いていた私は、こういう若い先生方が
時代にマッチした教育の場を、どんどん創っていって欲しいと思います。
今までのような「教えて、育てる」教育の場ではなく、
これからは生徒自らが「教わって、育む(自分で自分を育む)」教育の場で
あって欲しいと思います。
一人1人の子どもが自分の可能性を見つけ、自分で判断して自分で決められるよう
そんな教育の場が増えていって欲しいと思います。
身近にこういう素晴らしい先生方がおられたという事は、
私にとっては非常に嬉しい事でした。
ここ数年でトップの世代が変わり、時代に合った価値観で動いていく社会になるような
気がしてなりません。
久々に嬉しいニュースに出会えた日でした。
じゃ、また明日!
<神戸星城高等学校>