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昨日、何気なくSNSの記事を目にして、引っ掛かったものがありました。
「澤田美喜」という名前。
なんとなく覚えがある名前で、記憶のどこかにこびりついている名前でした。
早速調べてみると「エリザベス・サンダース・ホーム」
記憶が甦ってきました。
私が小学校4年生の時に図書室で読んだ「伝記 澤田美喜」でした。
戦後の混乱期の中で過酷な運命を背負った混血孤児の為に児童養護施設を作り、
2000人の戦争孤児たちを愛情深く育て上げました。
その孤児院が「エリザベス・サンダース・ホーム」だったのです。
子どもの理由ではなく、大人の理由でここに措置される子ども達に、
いつも愛を注いで接していました。
その澤田さんに自分の子どもでもないのに、愛情を注いで沢山の子ども達を
育てている姿に、感動したのです。
そして、世の中にはこういう素敵な人もいるのだと、感動していたのです。
今回、改めて検索して気が付いたのですが、父は三菱の創始・岩崎彌太郎の長男、
久彌で、兄3人の中で初めての女の子として生まれました。
当時の本にも岩崎彌太郎の孫と書いていたのだと思いますが、当時はそんなことには
興味が無かったので、全く記憶に残っていませんでした。
財閥の令嬢が子ども達の為に奔走し、寄付を集めて作ったエリザベス・サンダース・ホーム。
ロンドン駐在中に「ドクター・バーナードス・ホーム」という孤児院でボランティアとして
奉仕をする中で、「お金で買えない幸せ」を感じ、感銘を受けたのだと思います。
第二次世界大戦後、駐留軍兵士と日本人女性との間に生まれた混血孤児たちの
不遇な状況を目のあたりにし「この子ども達を救うのが自分達の使命である」と考え、
救済に立ち上がりました。
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私自身もその時はまだ子どもでしたが、行き場の無い子ども達に愛情を注いで育てる
澤田さんに、感銘を受けたのは確かでした。
よって、私学の中学入試の面接で「尊敬する人は誰ですか?」と聞かれた時に、
「エリザベス・サンダース・ホームを作った澤田美喜さんです」と答えた覚えがあります。
丁度今、自分が意識している言葉、「愛」とか「使命」とか「お金で買えない幸せ」など、
もしかしたらこの時からすでに私の心に種を蒔かれていたのかも知れません。
しかも、混血乳幼児収容施設設立発起人会が、私が好きだった日野原重明氏の
東京聖路加国際病院において開催されたようです。
その後、澤田美喜さんは、学校法人聖ステパノ学園小学校を開校し初代校長に就任。
聖ステパノ学園中学校を開校し、そこでも初代校長に就任されました。
児童養護施設エリザベス・サンダース・ホームの運営指針が、
・子どもの権利を擁護し、人として尊重され、かつ安全で安心した日常生活を
 営むことを保証する。
・社会人として自立した地域生活を営めるような、困難に負けない心と身体を育成する。
・成長過程のそれぞれの状況に合わせて、自分らしく生活出来る環境を用意し、
 共に生きる力を育てる。
これらは今現在の施設に求められることだと思ます。
1つの言葉で過去の記憶が甦ってきたのですが、
子どもの頃にインプットされた言葉というものは、
一生消えずに残っているものだと、改めて気付いた次第です。
じゃ、また明日!
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