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私達は何か不遇な目に合ったりすると、生きる希望さえ失ってしまいます。
何事でも、ほんの少しでも先が見えれば、それが希望の光として頑張ろうとします。
希望が無くなった場合には、一瞬にして絶望へと導かれます。
「夜と霧」を書いた精神科医のビクトール・フランクルは、
3年の間に4か所の強制収容所に入れられましたが、彼はそこで生き抜きました。
フランクルは「未来に希望を持つことが出来たかどうか」が、生き抜くための鍵であったと
言っています。
彼は収容所を出てからの事を想像し、書きかけの原稿を著作として世に出すことを、
未来への希望として持ち続けました。
そして、この希望を持ち続けることにより、強制労働にも耐えることが出来たのです。
大人やある程度の年齢の人は、フランクルのように何か自分の中で希望を持って
生き抜く力にすることは出来ると思います。
しかし、子どもや幼児はそういう希望を持って生き抜く力にする事は難しいと思います。
例えば保育園で親が残業になってしまい、お迎え時間を過ぎても現れてくれない場合、
自分だけ取り残されたと思ってしまうでしょう。
例えば施設で、週末や月末に親が迎えに来て1日自宅に帰ることが出来る場合、
次から次へと友達の親は迎えにきてくれるのに自分の親の姿が見えない時、
その子の期待は一気にしぼんでしまいます。
そして失望や哀しみだけが上塗りされるのです。
東洋経済ONLINEの2022年1月6付けの記事によると、
日本では年間1000人超の子どもが行方不明になっているとか。
そんなにも子どもが行方不明になっているのには驚きです。
アメリカでは2020年の行方不明の子どもは1年間で2000人とか。
しかし、外国では人身売買目的の幼児誘拐が多いとか。
映画になっている「トゥーサン作戦」人身売買幼児救出作戦。
これは実話ですが、大人の欲望の為に子どもを誘拐して人身売買させられる。
それも段々と低年齢化して行っているという。
そこで囚われた子どもは、希望も何も持てないままに部屋に押し込まれて
日々を過ごすしかない状態なのです。
その実態を知ったティム・バラードたちがチームを組んで子ども達を取り戻していきます。
この活動は「希望のない所で希望を見つける」活動です。
そこに「愛」が無いと出来ない活動だと思います。
etter-spacing: normal;”>日本でも実態を知っていけば同じようなことが起こっている可能性は、十分あると思います。
アメリカでは1980年代初頭から、牛乳パックに行方不明の子どもの写真と説明を
印刷するというのがありました。
その写真を見て、警察に通報があったり、自分だと気が付いた大きくなった子どもがいたり。
しかし、写真の為に殺されたりした子どももいたようです。
何処の国でも、行方不明になって人身売買される子どもはいるようですが、
大人は希望を持つことが出来ます。希望を描くことが出来ます。
しかし、小さい時に誘拐された子どもは希望を描くことも未来を描くこともできません。
子どもを救うのは大人しかいないのです。
先の映画のように、救い出された子どもが、
希望を持って生き抜いて行けるような世の中であって欲しいと思います。
じゃ、また明日!
映画「トゥーサン作戦」人身売買幼児救出作戦 ティム・バラード 他 英雄たち
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