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兵庫県尼崎商工会議所が高校生対象の「創業スクール」を募集していました。
ゲーム形式で会社の仕組みを学んだり、若手起業家の体験談を聞いたりしながら、
事業計画(ビジネスプラン)を作るとか。
「創業」ということと「企業に就職することと何が違う?」という疑問から、
「自分でこんなお店を持ちたい」という次世代を担う高校生に、創業というものを
疑似体験し、将来の選択肢の1つとして創業というものを考えるきっかけに
して頂ければという趣旨のようです。
これはこれで素晴らしい事だと思います。
今までは社会に出ると言えば、企業に就職するという事しか思い浮かばなかった
高校生に「創業」というものを体験してもらえれば、確かに選択肢が増えると思います。
「幼児教育の父」と言われるフレーベルは、「遊びと作業の教育所」を創設し、
それが「幼稚園」へと改名され、世界で初めての幼稚園が誕生したようです。
フレーベルは幼児が遊びを通して自然界の仕組みを理解し、自発的な遊びと学びを
助けるための教育遊具として、20種類の後ちに「積み木」となる玩具を作りました。
また、植物を育てる事で自然を観察し、自然にかかわる事を推奨したため、幼稚園の
園庭に花壇や菜園、砂場などを必ず設置すべきとしました。
フレーベルは「教育とは、子どもの中に宿る前世をゆがめることなく助ける事であるので、
受動的、追随的でなければならず、決して命令的、規則的、干渉的であってはならない」
としています。
保護者が子どもに対して命令や干渉をするのではなく、子どもを自主的に遊ばせる
ことによって、子どもの可能性が引き出されると考えたのです。
そして「子どもは5歳までに、その一生涯の全てを学び終えるものである」と。
人間は何の妨げもない時には、善であると。
しかし、善であるはずの子どもが小学校、中学校、高校と進むうちに、
色々な価値観が刷り込まれて行きます。
善であったはずの子どもが、はたまた、可能性が引き出されるはずだった子どもが、
善の心を忘れてしまう事もあります。
よって、教育の中に人間としての本質を学ぶ「人間教育」が必要だと思います。
会社の仕組みを学んだり、若手起業家の体験談を聞いたりしながら事業計画書を
作るのも大切だと思います。
それと並行して、自分のあり方、企業の在り方、起業家のあり方も同時に学ぶことが
出来れば、本質をわかったより素晴らしい「創業スクール」になるのではないかと思います。
これからは体験型スクールが増えてくると思います。
その時に如何に「人間学」も同時に学べるところがあるのか。
その両方を同時に学べる所が必要とされると思います。
じゃ、また明日!
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