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戦後ベビーブームの方達は、あらゆる面で競争でした。
受験に始まり就職、結婚、第二次ベビーブームの子育て。
よって、自分が勝たなければ、欲しいものは手に入らなかった時代です。
しかし、少子化の現在は「勝つ」という事はどういう事でしょうか。
私の時代の「ウサギと亀」のお話は、歩みののろい亀が走るのが早いウサギが
余裕で昼寝をしている間に追い抜かして勝利する。というストーリーで、
コツコツ努力する亀に評価がありました。
しかしその後、外国と言う説もあるし日本の小学1年生という説もありますが、
「なんで、亀はウサギを起こさなかったの?」という疑問が投げかけられました。
外国の説によれば、亀は不親切だと見られていたのです。
自分達の国だったらウサギを起こしてあげるのにと。
小学校1年生の説では、1人でゴールするより2人でゴールする方が一緒に喜べるのに。
というものでした。
てっぺんの大嶋啓介さんの好きな言葉は、
「競い合えば一人だけの成功者。助け合えばみんな成幸者」
自分だけ勝つ事よりも、しあわせな勝ち方があるという事です。
受験生にとっての勝者は、希望の学校に入れた人です。
しかし、塾講師の方は生徒に伝えています。
「たとえどんな結果に終わっても、その時点の自分がそれまで自分が歩んできた過程に
本当に納得できるのであれば、それは間違いなく『勝利』だ」と。
この講師の方は合否の結果より「今まで歩んできた過程」を大事にするべきだと
言われています。
つまり、「自分の過ごした過程に納得できた者」という事です。
そしてこの意味で「勝者」になるのは、自分の行動次第で可能だと。
: 13px; letter-spacing: normal; text-align: start;”>この時の競争相手は、他者ではなく自分自身だと伝えたかったのだと思います。「WIN-WIN」の関係は「自分も勝ち、相手も勝つ」お互いに満足できる合意や
解決策を打ち出す事です。
人生を競走ではなく協力することによって、「共に勝つ」よろこびを分かち合うのです。
これは自分が犠牲になって他者が成功する、ある種の依存ではなく、
本当に自立した者同士が手に入れる事の出来る勝利です。
こう思えば、相手を負かして手に入れる勝利よりも、お互いに相手を勝たせたいと
思うその気持ちが、すでに勝者の域に達しているのではないかと思います。
自分1人が勝つよろこびよりも「共に勝つ」よろこびを味わいたいものです。
じゃ、また明日!
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