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「自分探しの旅」と言うのは、よく聞くと思います。
今の自分は本当の自分ではなく、本来の自分はどこかにいるので、
その自分を探しに行く、と。
実際に旅に出て、知らない場所で知らない人と触れ合う中で、
今まで知らなかった自分を見つける事もあります。
色々な体験を通じて自分の知らなかった自分を見出すことは、
価値のあることだと思います。
しかし、なかなか自分の知らなかった自分を見つけだすことが出来ず、
何処かに理想の自分はあると思って、探し続けている場合もあります。
童話「青い鳥」でチルチルとミチルは「幸せの青い鳥」を探しに出ます。
私が読んだ時の記憶では森に探しに行くのですが、今は不思議な国々と
なっています。
貧しい家に生まれたチルチルとミチルは、いつも近所のお金持ちの
家の事を羨ましく思っていました。
ある日、魔法使いのお婆さんから、自分の娘が病気で
幸せの青い鳥を欲しがっているので、青い鳥を探すよう頼まれます。
最初に行ったのは「思い出の国」
亡くなったお爺さんとお婆さんが「青い鳥」をくれましたが、
思い出の国を出ると、青い鳥はカゴの中で黒くなって亡くなっていました。
次に行ったのは「未来の国」
何処に行っても青い鳥はいるのに、鳥かご一杯に連れて帰ろうとすると、
みんな亡くなってしまうのでした。
仕方なく二人は家に帰ります。
疲れ切った二人はお母さんの声に起こされました。
ふと見ると、自分達の家の鳥かごには「青い羽の鳥」がいました。
自分達が飼っていた鳩が青い鳥だったのです。
それに気付いた二人は「この鳥をお婆さんにあげよう、
きっと娘さんの病気も良くなるね」とにっこり笑い合いました。
幸せとは、どこか遠くにあるものではなく自分の近くにあるものです。
そして、自分の幸せは探すものではなく、自分自身が創っていくもの。
最近はそう思うようになりました。
幸せの青い鳥も、「思い出の国」=過去 には無く、
「未来の国」=未来 にもなく、あるのは「現在」=今ここ、にあるのです。
そして自分というものは探しに行くものでも、求めに行くものでもなく、
自分自身が自ら創っていくものだと思います。
自分の家に「青い鳥」がいるのに気付いたら、貧しい家の自分達の
「青い鳥」をお婆さんの病気の娘さんにあげようとします。
娘さんの病気が良くなるように、誰かの為になるように。
という想いが、自分を幸せにするのだと思います。
今、自分が満足していなければ、幸せだと感じていなければ、
自分で自分を幸せにする余地は十分にあると思います。
その為にも自分と向き合う事は非常に大切な事だと思います。
じゃ、また明日!
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