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「初心忘れるべからず」という言葉は、よく祝詞などで聞きました。

世阿弥の「花鏡」にある言葉のようで、
習い始めの頃の謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならない。
という意味です。

新入社員で入った頃は何でも素直にハイハイと聞いて、
仕事に早く慣れようとしていたのに、しばらくすると、
「これやったことがある」「これ知ってる」と変わってきます。
能の世界では、前にやった曲でも「いつも初めてだ」という気持ちで
稽古に当たり、その時々の取り組むものを「時々の初心」と言って
いるようです。
「時々の初心」を積み重ねて初めて、歳をとってカラダに対応でき、
能を舞う事ができるようです。
それが「老後の初心」だとか。
一流シェフの三国氏は70歳を区切りに37年間続いたレストラン、
「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉店しました。
周りから、後3年やって40年を区切りに!と懇願されても、です。
そこからが三国氏の人生だと思います。
「70歳で初心に戻る!」という事で、8席の新しいお店をオープン
されたのです。
82歳で「hinadan(ひな壇)」という
スマートフォン向けゲームアプリを開発した若宮正子さん。
若宮さんも62歳で大手都市銀行を退職し、その後、母親の介護を
しながらパソコンでオンラインチャットを始めた事をきっかけに
パソコンに夢中になりアプリ開発になったのです。
「初心」はその当時の「初心」ではないのです。
歳を重ねた、その時々が「初心」なのです。
人生は「リ・スタート」だと思います。
いつからでもどこからでも、新しく始めることが出来ます。
「初心に返る」のではなく、「初心に戻る」のです。
初心の頃の謙虚で真剣な気持ちに戻るのです。
何歳からでも自分の人生は再開できます。
人生100年時代だからこそ、何回も自分の人生の「リ・スタート」が
できるチャンスがあるのだと思います。
今まで自分が長年培って来たもの、身に付けたもの。それらを、
「時々の初心」で今度は世の中をよくするために発揮できれば、
自分も他者も社会も、みんなが幸せになっていけるのだと思います。
これからの10年、自分の培ってきたものを発揮できればと思います。
じゃ、また明日!
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