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よく言われる「自責」と「他責」
「自責思考」とは、何か問題やトラブルが起こった時に自分に原因があるとして、自らの改善を試みる思考。
「他責思考」とは、問題の責任の所在を自分以外に求める思考で、人のせい、責任逃れの思考。
物事を解決したり、自己の成長の為には「自責思考」の方が、自己の責任感や信頼に繋がります。
「他責思考」の場合、責任のたらい回し状態で周囲からの信頼も得られないし、自己の改善や成長に繋がりません。
「他責思考」の強い私は「自責思考」に変えようとしていますが、まだまだ「人のせい」は抜け切れていません。
そんな中、今日「システム思考」と言うのを目にしました。
「システム思考」とは、問題の個別解決ではなく全体解決を図る場合に使われる手法で、より広い視野を持った問題解決を試みる手法だとか。
組織の構造上の欠陥を指摘する「システム思考」は、自分を含みながら組織の制度などに原因を求めるという意味で自責思考・他責思考の統合された状態だとか。
確かに組織で仕事をしている場合は、そのシステム構造上の問題をあぶり出し、問題の「根」を改善することにより全体の改善を試みる事が出来るかも知れません。
それは自責の人が「責任ある人」と映る一方で、自責思考が行き過ぎると精神疾患に陥る危険性があるからです。
また自責により改善努力をしない他者を見下したり、周囲に威圧感を与えるという意味で他責傾向に陥ってしまう傾向があるからだとか。
よって、自責・他責もしくは自己・他者という思考の枠組みを捨てて、自己と他者の境界線を曖昧にし、双方をシステムに組み込まれた同じような人間と捉えることによって、周囲と協力しながらシステムの構造上の欠陥の改善を試みる「システム思考」と呼ばれる考え方を取り入れましょう。と、いうものです。
会社が社員のうつ病を防ぐ方法としては、この考え方も良いかも知れませんが、私は組織の一員である以前に一個の人間として、自分の生き方、或いは自分の人格として、何でも人のせいにせず、自分で責任が取れる人間になることの方が先だと思います。
今、自分が組織に属していないからそう思うのかも知れませんが、組織の構造上の欠陥を指摘するだけ、全ての問題が解決するとは思えず、個人の在り方の上に組織の構造上の問題があるような気がします。
捉え方のスケールは違うかも知れませんが、先ずは自分自身が人のせいにしないという、個人の段階から改善していきたいと思います。
じゃ、また!