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最近特に耳にするようになったのは「日本人は自己肯定感が低い」という事です。
年代に関係なく、確かに日本人は自己肯定感が低いです。
私自身、自分が一番それを感じています。
自己肯定感とは平たく言うと、ありのままの自分を肯定する感覚の事です。
しかし、「ありのままの自分でいい」と思えない所に、
「自分なんか、何をしてもダメなんだ」
「この程度ではダメで、もっと頑張らないと」
「○○をしなければならない」
と、思ってしまうのです。
反対に、自己肯定感が高いと、自分の感情は抜きにして自分の能力を認識するので、
課題に向き合うことが出来、目の前の課題に対して解決しようとするのです。
また、「人からどう思われるか」を気にすることなく、失敗を恐れずに
何事も前向きに捉えるので、新しい事や難しい事にも挑戦して行けるのです。
そして、アドバイスやフィードバックを貰った時も、傷つくこと無く
良い事も悪い事も、素直に受け入れることが出来るのです。
また、反対意見に対しても自分なりの意見を堂々と伝えることが出来るのです。
日本人の自己肯定感が低いのは、育てられ方や教育の結果だと思います。
そもそも「どういう子供に育ってほしいか」と言った場合、
米国では「自信を持てる子」と言うのが大切だとされています。
日本では「共感や他人への心配りが出来る子」と言うのが大切にされるようです。
よって、米国では積極的で自分に自信を持ち、自己主張の強い子が良い子とみなされ、
日本では、素直で自分勝手な言動は控え、協調性のある温和な子が良い子になります。
もしも社会に適応するために必要な性質を身に付けさせる「発達期待」と言うのを、
日本では「共感や他人への心配りが出来る子」にしているならば、
保育園で皆より動作が遅れたり、すぐには先生のいう事を聞けなかったりしたら、
保育士は、園児を感情任せにバンバン叩くという事が許されるのでしょうか。
或いは、保護者が車で迎えに来た時、すぐに道路を渡ってしまう時の注意として、
保育士は
「道路を子どもだけで渡ったらダメです。
パパとママが迎えに来たら1人でこの道路を渡って、車に勝手に乗る人がいます。
もしも車が来たらひかれます。
先生は何回も何回も言っています。言っているからもう言いません。
道路を勝手に渡りたい人は、そのうち車にひかれて死んでしまいます。
道路を1人で渡りたい人は、ひかれて死んでください」
と、4歳児への指導です。
この指導の言葉は自己肯定感をなくす種を蒔いていることにはならないでしょうか。
園児が「死んでしまう」というトラウマにならないことを祈ります。
こういう保育士の方にこそ、瞑想をして自己と向き合って欲しいですね。
じゃ、また明日!