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私達は安心・安全のために、変わらないものを求めてしまいます。
昔植え付けられた価値観は、なかなか変えることはできません。
自分で意識して新しい価値観を受け入れないと、それは拒否になってしまいます。
しかし、ものごとは全て変化するものであり、その変化が「苦」であるのです。
何かをやり始めと、その終わりまでの間には、そこに至るプロセスがあります。
そしてプロセスというものは、生成して変化し、消滅してまた次のものに変化する。
その変化が気付きにあたります。
人は耳・目・鼻・口・触覚など五感を通じて色々な情報を脳に送ります。
脳では最初はそれぞれ個別のものであった情報を其々に受け渡し、
作用を及ぼし合って活動が活発になり、段々と集団になって纏まって行きます。
体のあちこちから集まって連鎖する気付きが、我々の意識になるのです。
よって、意識は気付きの連鎖によって作られるのです。
意識が浅いとか深いとか言われますが、ものごとをより良く判断・選択するには、
やはり、深い意識の方が結果も違ってくると思います。
よく海に例えられますが、海の表面は風で波立つことがあります。
台風など来れば、かなり大きな波になって海べりの岸壁を叩きつけます。
しかし、海の深い所であればあまり影響を受けません。
いつもおだやかで静かな状態です。
深い気付きというのは、この海の深い部分で起こるのだと思います。
何事にも誰にも影響されない自分だけの深い意識。
誰しも自分の中にこの深い海底の部分を持っています。
しかし、気付いている人もいるけれど、自分の意識の中にこの深い海底があることに
気付いていないのがほとんどです。
本来は自分の心の底の意識で判断すれば、ズレる事も迷う事もありません。
しかし、そこに気付いていなければ、表面的な波立ちに左右されたり、
影響を受けたりします。
自分の中でも心のレベル・深さにより判断が違ってきます。
荒波に負けない為にも、自分の心のより深い部分で判断・選択ができるよう
日頃から深い意識の部分、気付きにアクセスできるように
なっておきたいものです。
じゃ、また明日!