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5月5日は子どもの日。
あちこちで子ども達の喜ぶ姿がTV画面でも見受けられました。
平和なような日本ですが、本当に私達は未来の子ども達に何を遺すか、
考える必要があると思います。
明治時代の人はハゲ山だった神戸の六甲山に植林をし、今では六甲山系として
緑をもたらしてくれています。
山を守るという事は海を守る事になるのです。
自然の成り立ちを知っている人は、山を守る必要性を知っています。
それが海を守ることになるからです。
これらの考え方は「先祖の人々が自然を守ってくれたから、自分達が今、
自然の恩恵を受けているのだ」という意識があるからだと思います。
地球の自然によって自分達は生きることが出来ているのだと。
よって、後世の人々に何を残すかという事を考えた時に、
恩送りが始まっているのだと思います。
しかし、現在はどうかと言うと、地球を汚しているばかりです。
お金第一主義で「お金のためなら後世の事は知らない」とばかりに、
今さえ良ければ、自分さえ良ければの精神です。
2019年にスウェーデンの活動家、グレタ・トゥーンベリさん(当時16歳)が
大人に向けて「今の大人達のつけが自分達子供にのしかかってくる」という
訴えをしていました。
それを受けて、地球温暖化に歯止めを掛けようとしている企業・人々もいます。
しかし、そうではない人々の方が多いので、現在の状況は全くもって
目標値をクリア出来ていません。
それどころか、規制を緩めて先延ばしにしています。
自分達の祖先が地球から受ける恩恵を我々に遺してくれたのに、
今の大人はどれだけ真剣に後世に残そうとしているのでしょう。
子どもの未来に遺すものは自然だけではありません。
人々の繋がりを遺そうとしている人。
人間としての生きざまを、自らの体を張って伝えようとしている人。
愛の大切さを伝えている人。
人々が幸せになることを伝えている人。
いろいろな人々が子どもの未来に何か遺そうとしています。
なぜなら、自分達もそうして貰ったから。
本日も石川県でM6.3の地震がありましたが、
地震対策を遺そうとして伝えている人もいます。
老子の格言に「飢えている人に魚を与えるよりも、魚の釣り方を教える」
と言うのがあります。
人に魚を与えれば1日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける。
という考え方です。
私達が子どもの未来に遺すべきものは、目の前の綺麗な建物やお金儲けの方法ではなく、
「自分で考えて、自分で判断して、自分で生きていけるようになること」
ではないでしょうか。
それが本当の教育であり、子育てだと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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