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私は暗記が苦手でした。苦手というより暗記が嫌いでした。
今の今まで、頭が良くないから暗記が苦手なのだと思っていました。
記憶力が悪いから、暗記から逃げていたんだと思っていました。
しかし、今、チラッと頭をかすめたことがありました。
それは人から与えらえたこと、人の答えを、覚えなければならないから面白くない。
自分で考えることをしないから、面白くなかったのではないかと。
例え同じ答えだとしても、一度自分で考えて出す答えだから面白いのではないかと。
小さい頃、言葉を覚えてくると、次は「どうして?」の段階になります。
何かに興味を覚えると、すぐに「どうして?」と親に聞いてきます。
なぜそうなるのかを知りたいからです。
暗記教育はその知りたい部分を教えて貰えないのです。
「どうして?」と聞くと「何でもいいから覚えろ!」と。
その時から知る楽しさ、自分で調べる楽しさ、考える楽しさが奪われたように思います。
そうして社会に出ると「そんなことぐらい自分で調べろ!」と、言われても、
自分からは何も出来ない人間になっていたのです。
小さい頃に「どうして?」と聞くようになった時が、その子の勉強の始まりです。
その時にその子のタイミングに合わせ「どうしてだろうね?」と言って一緒に考えながら
教えていけば、子どもは「勉強は楽しい」と思うようになり、好きになると思います。
そう思うと、一斉に4月から幼稚園に行って4月から小学校に行って、4月から中学校。
と、当たり前のように管理されたスケジュールの中で学ぶのか良いのかどうか、
分からなくなってきました。
もしかしたら、建物も教室も、時間割も、教える側=管理する側から考えたもので、
子ども側から考えられていないような気がします。
私自身、今までそれが当たり前だと思っていましたが、それも考え直しても良いのでは
ないかと思うようになってきました。
日本では学校は4月はじまりですが、外国は9月はじまりが多いです。
コロナで学校閉鎖があった時、9月はじまりにしても良いのではないかという
意見もありましたが、結局は変わらずじまいでした。
日本は明治時代1872年、最初に「学制」が公布された時は、欧米から多くの学者を
教師として招いたこともあり、欧米に合わせて9月入学だったようです。
しかし、その後1886年に固まった官公庁の「会計年度」にあわせて、
学校や企業の年度も次第に4月はじまりになっていき、1921年に統一されたという
経緯があるようです。
という事は、4月に拘ることなく、世の中の流れでグローバル化した現在、
留学や日本に限らない就職先などを考えた時、時代に合わせて考えても良いのではないか
と思います。
現在の日本の義務教育のように、みんなが同じ教科書で同じ時間に同じ勉強をするのが、
その子の能力を伸ばしたり、勉強の面白さを体験することになるのかどうか。
外国のように同じ時間に其々が自分の興味のある勉強を自分で調べてやっていき、
わからない所を友達や先生に聞いていくという方が、楽しく学べるのではないかと
思います。
最近のイジメ自殺の多さ、学校・教育委員会の対応を見ていると、
根本から日本の教育を考え直しても良いのではないかと思うようになってきました。
じゃ、また明日!