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明治44年生まれの日野原重明医師は100歳の晩年まで現役医師として活躍されていました。
日野原医師の事は本やドキュメンタリーTVなどで知っていました。
90歳代最後の方で「百歳を機に、新たに人生のスタートラインに立つ覚悟をもっている」
と言われていたのが印象的でした。
どの番組でも患者さんとじっくり向き合い、元気付けるお姿は、観ているこちら迄
元気を頂きました。
言われていたのは「大切なのは、今、自分の出来ることを一生懸命やること。
一途に一心に自分の力を尽くしていくこと」なのだと。
これは何歳になられても「言行一致」で貫かれていました。
日野原医師は「運命」を自分の人生に起こることとして受け身に捉えるのではなく、
「自分の運命は自らデザインしていくもの」と積極的に能動的なものとして
捉えていました。
「人生は良いことばかりではないけれど、誰かとの出逢いを契機に
良い方向に変えていくこともできる」と。
私も瞑想を始める前までは、与えられた運命に従って生きるものだと思っていました。
しかしそうではなく、自分の人生は自分で考え、自分で選択して作り上げるものだと
最近思うようになってきました。
だから自分を生きるのだと。
私たちは産まれた瞬間から自分の人生の持ち時間を与えられています。
それが長いか短いかはわかりません。
生きて行く上では不平等であったり、理不尽なことが多々あります。
しかし、「命には限りがある」ということだけは、誰しも平等です。
長い短いは別として。
その自分の持ち時間を人生のギリギリまでどのように有効的に使うのかは、
それがその人の生き方であり、生きざまであると思います。
日野原医師は神様から与えられた命に対して、
「自分がどこまでも充実して感謝して生きていきたいと願い、全力疾走を続けている」
と言われていました。
百歳を前にして「これからが本番。これからが本当の人生が始まる」という考えは、
生きる上で多大な勇気を与えて頂きました。
「人生もまた同様に、延長戦の中に本当の学びと実りを持つような、
一途一心に歩まんとする姿勢が大切なのだと思いますね」
これは100年生きて来られた日野原医師の心からの人生哲学だと思います。
日野原医師も言われているように、人生での誰かとの出逢いは非常に大きく、
自分の人生の方向を変えていくことにもなります。
信頼関係を築き、一緒に志を共有して目指すべき方向に歩む。
これが日野原医師の言われていた「自分の運命は自らデザインしていくもの」
だと思います。
「志の実現」の道半ばで倒れるのは、私の理想の人生の終わり方だと思います。
じゃ、また明日!