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ロシアのプーチン大統領がウクライナへの軍事侵攻を開始して間もなく1年になります。
ロシアはウクライナ全土の発電所を狙い、施設を直して行っても以前と同じようには
使えない状態です。
セントラルヒーティングも少し暖かい程度で、今現在の厳寒の季節に人々は寒さに
耐えているようです。
そんな中、昨年暮れ位から日本の使い捨てカイロを送る運動があちこちで見受けられました。
小学校・中学校では地元のコミュニティーFM局の呼びかけであったり、
高校生は自発的に個人が呼びかけたりして、かなりの数の使い捨てカイロを送ったようです。
ウクライナではミサイル攻撃だけではなく、寒さで亡くなる人もいると言われています。
そんな中、日本からの使い捨てカイロで何万人もの命が助かっているのです。
停電や寒さに苦しむ人々の少しでも役に立つなら、協力したいと思い、各団体に電話を
したのですが、送った後であったり、締めきった後だったりでした。
個人で送ると郵送代が1箱3万円かかるとか。
その3万円で使い捨てカイロが何個買える事ができるのかと思うと、
何処かの団体に便乗したいと思いました。
比較的近い所の団体に聞くと、使い捨てカイロはその製造・販売をしている企業さんが
非常に沢山送って来てくれたので、これ以上集める必要はないとのことでした。
企業さんのニュースは知りませんでしたが、きっと自分達があちこちに沢山寄付している
ことは公表せずに、黙って送っておられるのだと思います。
ウクライナの人々は使い捨てカイロというものを知らなかったので、電気も何も必要の
ない使い捨てカイロを作った日本人に「素晴らしい!」を連発していました。
これで少しでも寒さに耐えることが出来たなら、嬉しい事です。
小学校では子ども達に「世界で起きている事をリアルに感じ、考えて、
ウクライナの誰かの助けになることを実感して欲しい」としています。
使い捨てカイロを通じて、ウクライナという国を知る事、
戦争をすればどういう状況になるか、人々の生活が一瞬にしてどうなるか。
活きた教材で活きた勉強になると思います。
日本の小学校の先生は「子ども達が真剣に活動に取り組んでいる事にびっくりし
ている」と喜んでいるし、
ウクライナの小学校からは「子ども達の支援に感激した」という声も届いています。
使い捨てカイロに手紙を添えている場合もあります。
使い捨てカイロや手紙にあったかい気持ちを込めてウクライナに送るという事は、
自ずと「人を思いやる気持ち」を体験する事にも繋がると思います。
こういう事が本当の教育だと思います。
知識だけでは何も感じることが出来ません。
自分達の気持ちを形に変える。
その過程に於いて、歴史的な事、道徳的な事、そして、その様に行動する自分を
認めている事など、沢山の学びがそこにはあります。
ウクライナもまだまだ厳冬が続きますが、今度はトルコで大地震がありました。
トルコの人達も寒い中、道路で焚火を焚いて集まっています。
今度はトルコの人たちに使い捨てカイロを送りたいと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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