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私がよく言われていたのが「わかればできるはず」という言葉です。
しかし、頭ではわかっているけど、なかなか出来なくて・・・・。
は、わかっていない証拠。
確かにどうすれば良いかがわかれば、その通りに行動すれば良いだけの事ですから。
身に付くとは、身体を伴ってわかる事だから、めんどくさい作業であったとしても、
このプロセスが本当の学習になるという事です。
よって、身に付いていないという事は、まだ本当にはわかっていないという事です。
「知行合一」(ちこうごういつ・ちぎょうごういつ)という熟語があります。
「知ること」と「行うこと」は1つでなければならないという意味です。
養老孟司氏は著書「ものがわかるということ」の中で、
「日本の教養教育がだめになったのは、身に付くこと(身体的活動)をしなくなったからだ」
と、指摘されているようですが、私なども、頭ばかりで身体的活動が伴っていないと、
思います。
吉田松陰の座右の銘も「知行合一」だったようです。
これは中国・明の時代に王陽明が唱えた陽明学の思想のようですが、
吉田松陰が私塾である「松下村塾」にこの「知行合一」の掛け軸を掲げていたようです。
私が知っていたのは、行動主義としての「知行合一」で、
どんな知識も行動が伴っていなければ不完全である。という考え方です。
本来、知識というものは何かを実践する為に獲得するものであって、
知識ばかりを溜め込んで実践に移さなければ、その知識を理解した事にはなりません。
私も錯覚していた、他人の体験談を聞いて自分もやった気になっていたというものです。
この段階で「知」と「行」は切り離されているのです。
よって「知っているだけで行わないのは、知っている事にはならない」と言われる所以です。
今回知ったのは「知行合一」にはもう1つの意味があったようです。それは、
「考え」と「行動」は切り離せないものであるから、「考え」を生み出す「心」を
鍛錬し、それによって行動を変えよという教訓です。
心を鍛錬するための「知行合一」です。
実際は心のあり方が人間の行動を左右します。
日頃自分の内側で思っている事や価値観が行動となって表われます。
よって、その人がどんな心がけで生きているのかが、その人の行動となっているのです。
内側が外側に出ると言われるのがこれです。
その人の言っている事よりも、やっている事を見よという事です。
よって、知識だけではなく心も鍛錬せよという事です。
行動だけではなく、心を美しく保つ事が大切であるという事です。
心も鍛錬されている方は、やはり何があってもブレることはありません。
人に何を言われようが、誹謗中傷されようが、足を引っ張られようが、ブレません。
これこそが「知行合一」ではないかと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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