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私はあわてんぼうだし、すぐにパニックってしまうので、よく「落ち着きなさい」
と言われました。
今でもがさついて落ち着きがないと思います。
何気ない日常の「所作」にはその人の「人となり」(本性)  が出ています。
荒っぽい振る舞いは時には、威圧感や嫌悪感を与えてしまうこともあります。
反対に所作がゆったりしていると、優雅で安心感を与え、人を惹きつける事もあります。
本来所作には心と深い関係があるようです。
よって、所作を整えることは心を整える事であり、所作を磨くことは心を磨く事です。
仏教では、美しい所作は良い「縁」をもたらすと書かれているようで、
全ての事柄には「原因」があり、「縁」という条件が整って初めて「結果」が生まれる。
と伝えられているようです。
人は縁次第で幸せな人生に向かって歩むこともあるし、逆に不幸にもなるようです。
良い「縁」を結ぶには「三業」を整えよとあり、三業とは「身業」「口業」「意業」です。
身業=体 の「身を整える」とは、所作を正しくするという事で、他人の為に自分の体を
惜しみなく使うということです。
まずは相手の立場に立ってモノを考えて行動することが大切だという事です。
口業=言葉 の「口を整える」とは、愛情のある親切な言葉を使う事です。
同じ事を伝えるにしても相手の年齢や立場、人柄や力量によって伝え方は異なりますが、
その人にふさわしい伝え方をすべきだとか。
意業=心 の「意を整える」とは、偏見や先入観を排し、1つの事に囚われることなく、
どんな時も柔軟な心を保つ事です。
所作の美しさの原点は「簡素」であり「いかに余計なものをそぎ落としていくか」です。
動きのムダを省いていくと、1つ1つの動きが丁寧になり、丁寧な動きには心がこもります。
よって、体と心が一体となった美しい所作が出来るようになるのです。
人の美しさは、内側からにじみ出てくるものだと思います。
外からの借り物ではなく、その人の生き方や生きざまを反映するものです。
よって、「身業」「口業」「意業」の「身業」にあたるものが「所作」という事です。
「所作」が整えば、言葉遣いも自ずと整い、心も整ってくるというものです。
今日まで私は「所作」というものを「身のこなし」程度にしか受け取っていませんでした。
体と言葉と心の3つを整えて生活すると、良い「縁」を結ぶ条件が揃うなら、
今迄私に「縁」がなかったのも頷けます。
言葉だけで捉えていた「所作」
これからは「生きざま」として捉えていきたいと思います。
「1つ1つを丁寧に!」と言って頂いたことがやっとわかりました。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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