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人が成長する為には、「やりたくないこと」もやらなければならないという
考え方があります。
しかし、それは誰にでも当てはまる事かと言えば、そうではないようです。
子どもの頃、何処にも居場所のないその人は、孤独感を抱いて育ちました。
そして何かあればいつも「自分のせいだ」と思い、他人に対する恐怖と不信の中で
生きてきました。
どれだけ集団で過ごしても、疎外感や孤立感を拭えず、いつも普通の人に憧れて
その人達の真似をしていました。
しかし真似は所詮真似でしかなく、虚しさだけが募っていきました。
なぜなら、そこには主体性が無かったからです。
そんなこんなで、その人はやっとの事で会社に入りましたが、適応障害で辞めました。
やりたい事も目的意識もなく、自己否定を続けて来たその人には
主体性はありませんでした。
唯一「誰かに必要とされた時だけ」が自分の生きる理由だったようです。
その人が囚われていたのは「会社を辞めてはいけない」
「会社を辞めたら自分の価値は無くなる」と言ったものでした。
しかし、病気の自分と無理にでも会社に居続けるその人は「会社を」辞める決心をします。
一見後ろ向きな決断が、初めて自分にとって主体性を発揮した時でした。
自分を生きるという事は「自分が選択する」という事です。
自分が主体性を発揮してからは、信じられない位に病気は回復して行きました。
その時、助けてくれたのは、家族でした。
「人によって受けた傷は人によって癒せる」
「傷付けるのが人なら、癒すのもまた人」
今、独立して執筆活動をされているその人は、
「やりたくない事をやらない」という決断が無ければ今存在していなかった。
と言われています。
やりたい事や夢から道を選ぶのも価値ある選択。
やりたくない事を避けて道を選ぶのも価値ある選択。
何が正解かわかりませんが「自分にとって納得ができるかどうか」
「今の自分に納得できるかどうか」
それがその人にとっての正解だと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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