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世の中には「どうでもいいこと」と「どうでもよくないこと」の2つのパターンがあります。
私など日常生活の中でも「どうでもいいこと」に気を取られ、「どうでもよくないこと」を
見逃してしまいます。
昔は職人気質的に思われていた職業も、今では集客の為営業的な部分を取り入れています。
よってお客様とのコミュニケーションを大切にされます。
例えば施術の場合は先ず相手の緊張をほぐすという意味や、今日の痛みの部位確認など、
会話によって情報を得る必要があるかと思います。
しかし、ここで確認したいのは、本来の目的です。
お客様の情報を得る会話が、最初から最後まで続くと、聴いている方がしんどくなります。
しかも、興味のある事や刺激のある事であればいいのですが、ずっと施術者のご家族の
話などをされると、少しは手先に集中して欲しいと思う時があります。
お客様の痛さ、不具合は体を動かして施術者が手の感触で感じると思うのです。
股関節の骨の引っ掛かりなどは、股関節を回してみて施術する側もされる側も、
骨の引っ掛かりを確認できるのです。
その時、どの角度からどの程度の力でアプローチすれば良いのかをわかって欲しいのですが、
お喋りしていたら、施術者は十分感じることができません。
よって、少しずれた角度から体重を乗せてくるので、施術される側のカラダが拒否するのです。
それは頭や理論でわかるものではなく、触感でわかるものです。
だから手に120%の神経を集中させて、患部を把握し治療して欲しいのです。
コミュニケーションのお喋りも大切かも知れませんが、カラダを触り始めたら、
そのお喋りのサービスは「どうでもいい」サービスになると思います。
むしろ、真剣にその人のカラダと向き合うのが「どうでもよくない」事なのです。
運動でもそうです。
初心者の場合は全く分からないのでまず形を教えると思います。
しかし、いつまで経ってもこういう時はこの形、この時はこの形で。
と、外側からのアプローチです。
誰もカラダの軸を作る大切さを教えてはくれません。
カラダの軸を作る過程においては、カラダの変化に伴って形も少し変わってきます。
その時はカラダの形は「どうでもよいこと」だと思います。
カラダの軸が出来て来て初めて形の意味が繋がるのです。
「どうでもよいこと」と「どうでもよくないこと」
この2つは区別して使い分けることが必要だと思います。
そして「どうでもよくないこと」は、ものごとの本質を捉えていて、
シンプルに出来ていると思います。
自分軸はシンプルなものだと思います。
じゃ、また明日!