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私たちは普段会話をする時は、その言葉通りに受け取って会話を進めます。
しかし、ある程度親しくなってくると、相手に自分を理解して欲しいという
気持ちが出て来て、素直に自分を出せない時もあります。
子どもの時の「きらい」は「好き」であったり、
「あっちへ行け」の本当の気持ちは「傍にいて欲しい」だったり。
そこには複雑な感情が隠されています。
よって、言葉だけを拾っても、コミュニケーションにはならないのです。
言葉だけを拾うというのは、表面的な言葉だけで捉えて、
相手の感情に向き合っていないという事です。
カウンセリングやコンサルタントというお仕事は、会話の中から相手の感情に
向き合うのが仕事内容だと思います。
日本の大学院のみならず、外国の大学院まで出たカウンセラーの人が、
学生に話の途中で「殺す」と言われたから直ぐに来てください。と、
呼ばれた事がありました。
その学生はある一線を越えると、そのフレーズが出てくるのです。
直前まで私と話していた時は普通の状態で会話をしていました。
私も会話をするたびに「今日はどの程度の状態だろうか」と感じながら話していました。
たまたまカウンセラーさんは、彼女の言った言葉をそのまま拾ってしまったようです。
人はある程度親しくなってくると、自分を理解して欲しいという感情が入って来るので、
「言葉の意味」ではなく「その奥にある感情」を理解していくことが大切だと思います。
例えばメールなどでも、なんかよそよそしくなった時は、
相手に何かしらの変化があった時だと思います。
本人自身の体調や精神状態があまりよろしくない時や、
誰かから何らかの圧力がかかっていたり、
環境が緊張状態であったりなど、何らかの原因があると思います。
そういう時こそ言葉だけではなく、その奥に隠れている
その人の感情を理解する必要があると思います。
特にイジメ問題などは本人の言葉の奥にある感情を理解する必要があると思います。
「言いたいけれど言えない」その部分で本人は何らかのSOSを出しているのですが、
大人はそれに気付かないのです。
人の話を聞く専門家に限らず、親でも上司でも、同僚でも友達でも、
相手が言っている「言葉の意味」ではなく「その奥にある感情」を
理解する必要があると思います。
私もその部分がなかなか出来ていないので、これから修行です。
じゃ、また明日!