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人は「知ってるつもり」ということは多いです。
誰かが何かを話そうとした時、「ああ、それ知っている」「それ聞いたことがある」
しかし、その内容のどれくらい本当の事を知っているのでしょうか?
下手をすると、名前を聞いただけだったりする時もあります。
名前を聞いただけで知ってるつもりは、非常に無責任になってくると思います。
なぜかというと、自分の頭で考えないからです。
頭を通さず、耳だけでわかったつもりになる恐ろしさです。
そして、間違った情報をどんどん伝えてしまう恐ろしさもあるのです。
古代ギリシャのソクラテスは「無知の知」=「無知であることを知っていること」が
重要であると説きました。
要するに「自分は如何にわかっていないかを自覚せよ」という事です。
つまり「知らないこと」よりも「自分が知らないという事を知らない」方が罪深いのです。
私はこのblogを書き始めて、自分が知らないことが如何に多いか実感しました。
よって、人生で一番辞書を引いたり調べたりすることが多くなったと思います。
4~5年前「種子法廃止」で世間がざわついた時がありました。
当時の私の情報はTVでした。
画面のコメンテーターの話をそうなんだと聞いていましたが、
種子法廃止には何となく反対の立場に立っていました。
たまたま私と反対の立場の人が話の途中で携帯で検索し、
「ほらご覧!」と、自分の賛成する考え方の画面を見せました。
その時は何も言いませんでしたが、SNSの情報は賛否両論あるので、
自分の考えと同じものを引っ張り出せばそれで済むのです。
しかし、大切な事はなぜそうなるのか、なぜ反対するのか、なぜ賛成するのか、
その基本となるべきところをしっかりと理解しておかないと、
知った事にはならないという事です。
自分の見えている領域が「世界の全て」だと思っているけれども、
自分の見えていない領域の存在に気付けば、より高い視点から見ることができると思います。
そしてそれ以前に「自分は何も知らない」という自覚を持つ事が大切だと思います。
加藤秀視さんと奥野卓志さんの対談で、「知らないという事の恐ろしさ」を教えて頂きました。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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