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何事も効果を出そうと思えば、異なるものを掛け合わせた方が、効果が出る時があります。
料理の基本の出汁などは特にそのようです。
「かつを」だけを非常に多く入れるよりも「かつをX昆布」であったり、
「かつをX昆布X煮干し」のように色々混ぜ合わせた方が、それぞれの旨味が混ぜ合って
想像以上の旨味が出るようです。
色を出す時の絵具も、1色だけよりも2色・3色と混ぜ合わせた方が深みのある色が出ます。
学生の頃、図工の時間に学校の近くで絵を描くことがありました。
好きな場所に行ってそこの風景を描くのです。
私は見たままの風景を描いていたのですが、どうしても葉っぱの色が思うように出ませんでした。
何回やっても色が出ないので先生に「あの葉っぱの色が出したいのです」と、聞きました。
先生は、じーっと葉っぱを見つめて「これと、これと、あれを入れてごらん」と言いました。
言われた時は思いもよらない異質の色だったので、なんでこんな反対の色を入れるのかと、
怪訝に思いながら言われた通りの絵具をパレットに入れました。
それを混ぜた途端、びっくりするくらい出したかった色に変わったのです。
異質だと思っていたそれぞれの色が、混ぜ合わせると全く別の色に進化する。
人間関係の力も同じだと思います。
同じような能力を持った人が2人で協力するよりは、全く異質な能力を持った人が
協力する方が、お互いの能力が引き出され、より良い効果が出るようです。
これは足し算ではないのです。掛け算の効果なのです。
自分が得意な分野と相手が得意な分野が違う方が、お互い得意な方を引き受ければ良いのです。
無理に1から10まで自分がやろうとしないで、より得意な人がそれを引き受ければ良いのです。
そしてどちらも不得意な所は協力しあってやれば、時間も半分で済みます。
ものごとには裏表、陰陽があります。
違うからと言って背中合わせになるから、お互い背離してしまうのです。
向き合えば一体になることが出来ます。
この向き合った時に、相乗効果が生まれ、大きな力となるのです。
「1+1=2」以上の「1+1=∞」の力に変わるのです。
自分の知らなかった力が相手によって引き出されるのです。
そう思うと、人間関係に於いても誰と組むかが非常に大切になってきます。
お互いに力を引き出し合い、お互いにカバーしあう。
その結果、大きな力となって行く。
活きている限りは、自分の知らない力を出し切ってみたいものです。
じゃ、また明日!