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今日、たまたまドキュメントTVを見ていて感じたことがありました。
大阪の教師の方が小学生の子ども達に、テーマが自由な作文を書かせていました。
普通学校で作文を書かす時は、たいがいテーマが決まっていました。
しかし、勝村謙司先生はテーマを決めないで書かせる方法を取っておられました。
なぜか?
テーマが決まっていれば最初からそれについて考え、
テーマありきの作文になってしまうからだと思うのです。
勝村先生も言われていたように、テーマが無いから自分の心と向き合わざるを得ないし、
その時の一番自分が思っていることを書くので、その子供を理解しやすいとか。
確かにそうだと思います。
私も何かテーマを決められていたら、最初からそれに絞って書けますが、
テーマが決まっていなければ、何を書こうかとそこからの出発です。
しかし、テーマが決まっていないからこそ、その瞬間の自分の関心のある事、
心に引っ掛かることが書けるのです。
ドキュメントでも、絵の上手な子が他の子から「上手ね」と褒められました。
しかし、その子は褒められるといつも走って逃げ出していきます。
ある日、それを作文にしていました。
自分は小さい時からずっと絵を描いているので今のように描けるようになった。
それを褒めて貰っても、嬉しいけれどあまり嬉しくない、と。
先生は皆に、どうして嬉しくないと思うか聞きました。
すると「絵を褒めて貰っても、自分を褒めて貰っていないから」と答えた子がいました。
次に先生は、どういう風に言えばその子が嬉しいと思うか言ってみて下さい、と言いました。
すると、絵をほめるのではなく○○ちゃんをほめたらいいと思います。と言って、
「○○ちゃん、絵を描くのが上手だね」とか、皆は具体的にその子を褒める言葉を掛けました。
その子はそれが嬉しいと言って、次からは逃げ出さなくなりました。
喧嘩をしていた2人の子どもも、作文を書くことによって自分を見つめ相手を見つめ
また仲良くなっていました。
作文を書くという事は、自分と向き合うことになるので、非常に良い事だと思います。
しかもテーマが自由というのは、その子の今現在の心境を知ることが出来るので、
良い事だと思います。
社会に出れば「インプットすれば、アウトプットする」とか言われますが、
これはこれで大事な事だと思います。
しかし、大人も時には自分の内面を知ったり、吐き出したりするためにも
「テーマの無い自由な心の作文」を書く必要があるのではないかと思います。
作文ではなく日記にしている人もいると思います。
大人になるとテーマに沿ってやることばかりになってしまいます。
よって、自分の自由な心を忘れてしまうようです。
時には自分の自由な心の作文を書いてみるのも必要ですね!
じゃ、また明日!